桜を撮影していて、桜の花びらの色が白すぎないかと感じた経験はないだろうか。
カメラのオートホワイトバランスが決める色は忠実で楽だが、何も忠実な色に従って撮るだけが写真ではない。
カメラのメニューにある「ホワイトバランス微調整」で桜の色に変化を付けてみよう。
ホワイトバランス微調整の機能にはブルー、アンバー、マゼンタ、グリーンの4色の座標がある。この4色のいずれかにポイントを移動させることで、桜の色を調整することが出来る。
ここではキヤノンのRAW現像ソフトDPPの数値を下に、ホワイトバランス微調整の数値の変化を見ていく。
元画像は先日撮影した桜を使用する。
アンバー
アンバー側に寄ってみた。
ブルー
今度はブルー側に寄ってみた。先ほどよりも白っぽい桜の色になった。オートホワイトバランスで撮って桜の色がどうもオレンジっぽい名と思ったら、ブルー側にホワイトバランス微調整してやれば、すっきりとした色合いになる。
マゼンタ
マゼンタ側に移動させてみると、今度は平安朝の幻想的な色合いとなった。
グリーン
グリーン側に移動させると、桜の花びらにやや厚みが増したような重みが加わる。
マゼンタとアンバーの中央下に大きく移動させると、冷たく濃いピンク色に。
別の作例を見ていこう。元写真は以下になる。
ピンクを濃くするためにマゼンタの方に大きく寄せ、暖かみも出そうと、更に若干アンバーに寄せた。
RAWモードで撮っていれば、キヤノンのRAW現像ソフトDPPで画質を劣化させずにホワイトバランス微調整が出来るので、RAWで撮ることをお薦めする。
JPEGでしか撮りたくないという人は、現場でキチンとホワイトバランス微調整機能を使って好みの色に桜の色を変化させておこう。JPEGからホワイトバランスをいじると思い通りの色にならない難易度の高い作業となる。