カメラの記録データ方式の設定が不注意で変わってしまうのを防ぐ方法 – Canon 1DX編

Canon 1DXのRAWモード表示。
Canon 1DXのRAWモード表示。

撮影していたら、データ記録方式がRAWモードからJPEGのSモード(スモール)になっていることに気づいた。サイズは2592×1728。いつも1/2のサイズの大きさ。面積では1/4となる。

容量的には撮影者・コスプレイヤー双方共にこのSサイズの方が、ファイルのフォルダ圧縮か作業やアップロード・ダウンロードなどお渡しが楽になるので助かるのだが(特に枚数が600〜700枚を超える場合)、JPEGだとRAW現像できない、つまり細かい色味が綺麗に変更できない、幅広く明るくしたり暗くしたりすると破綻しやすくなるなど、デメリットが目立つ。

シーンとしてはそれほど重要ではなく、スペースチックな赤い椅子があるからとりあえず座って撮ってみようという感じのラフな撮影シーンだったのと、カメラの性能が良く、明るさも適正露出で撮るし、更にはラウンドフラッシュリングを使うと肌が白っぽい写真になるのでホワイトバランスも明るさも問題なかった。

サイズの方は小さくなったが、2592×1728でも十分のサイズとレイヤーさん側が言ってくれたのだが、実際家に帰ってiMac 5K Retinaディスプレイで閲覧してみると、Macの画像プレビューでは写真がボヤッとしてしまう。つまりRetinaディスプレイだと画素数が足りないという結果になった。仕方がないのでシャープに見えるようにウィンドウの大きさを調整したが、写真が小さくなり迫力に欠ける。せっかくの27インチ大画面なのだから大きいサイズで写真を鑑賞したい。

いつものラージサイズでも、お渡しは別に困らない。アップロードは複数の圧縮フォルダをギガファイルのページの指定枠にまとめてドラッグ&ドロップしてやれば、後はそれら圧縮フォルダを自動的にアップロードしてくれる。回線が混み合わない時間帯、夜7時から12時辺りを避けてアップロードすれば時間もかからない。

ではコスプレイヤー側はどうかというと、中には光回線を契約していない人や、スマホのみという人もいるかも知れない。そこでアンケートを採ってみたら、次のような結果になった。

1000ピクセルでは足りない。これはカメラマン側としても1000ピクセルの画像は今時小さすぎる。3000ピクセルが最も多く、次に5000ピクセルの需要が多い。写真集を作るコスプレイヤーさんは、今現在渡しているサイズの5000ピクセルが余裕があり、トリミングで構図を変えたい時にも重宝するそうだ。

カメラの設定を変えて誤設定を防ぐ

記録データを間違えたのはこれで2度目だった。前は撮り合いで自分のデータだったから問題はなかったが、Sのデータサイズは小さいし、JPEGモードだったので、色味の調整が難しかった。特に草むらでの撮影はホワイトバランスが狂いやすい。

使用カメラはCanon 1DX。通常のフルサイズ一眼デジカメよりも縦に長い作りになっている。画像記録モードを変更するのは下にある液晶画面で、横にあるボタンを押して、右中央のダイヤルを回すとモードが変更する。ラウンドフラッシュリングはソフトボックスの黒い布地が写らないために、いつもとは異なる結構きつい姿勢で撮るから、その際にボタンとダイヤルに触れてしまったのだろう。

そこでボタンを押したら大きい方の液晶画面に設定が映るように変更してみた。これなら撮影中に気づくのではないだろうか。また設定ページが2つあるので、記録機能とカード・フォルダン選択の画面の方が初めに出てくるように設定しておけば、誤作動を防げそうだ。この画面なら別にダイヤルを気づかずに回していてもデータ記録方式には差し障りがない。

「記録カードと画像サイズの設定」を選択。
「記録カードと画像サイズの設定」を選択。
「背面液晶パネル」から「液晶モニター」に変更。
「背面液晶パネル」から「液晶モニター」に変更。
液晶モニターを選択した画面。
液晶モニターを選択した画面。
液晶モニターに画像サイズ変更設定が映し出される。
液晶モニターに画像サイズ変更設定が映し出される。
もう一度ボタンを押すと、カード自動切り替えや同一書き込み、カードやフォルダの設定画面が表示される。
もう一度ボタンを押すと、カード自動切り替えや同一書き込み、カードやフォルダの設定画面が表示される。

カメラの設定の誤作動を防ぐために、電源にロックモードもあり、ロック時に各ダイヤルのロックの有無を個別に設定する事も出来るが、大きなダイヤルをロックしてしまうと写真を撮る時の三大設定、ISO感度・F値・シャッタースピードのいずれかの設定自体が変更できなくなってしまうので、前者の方法を採った。

6年ほどコスプレ写真を撮り続けていてこのような記録モードの誤作動は2回だけで、すぐに気づいて200枚程度で済んだので、それほど神経質になる必要はないかも知れない。幸いだったのはSサイズモードでも長辺2500ピクセルの画像の大きさがあったことだろう。