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鈴鹿サーキットでレーシングカーを撮影!RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017レポ

鈴鹿サーキットで初流し撮り!

鈴鹿サーキットで初流し撮り!

鈴鹿サーキットにレーシングカーの写真を撮りに行ってきた。この日のイベント名は、RICHARD MILLE SUZUKA Sound of ENGINE 2017。数多の伝説を残してきた往年の名車たちが集結してサーキットを走るという趣旨のイベントだった。

鈴鹿サーキットには一度だけ、子供の頃に親に連れられてきたことがあるが、その時は横にあったゴーカートで遊んだだけだったので、レースを生で見るのは初めて。他に残っている記憶といえば、混雑した丘の袋小路のような場所に何本かの旗がひらめいていて、見上げるような高いホテルのビルの中にある喫茶店でオレンジジュースを飲んだことだけ。その象徴的なビルが一体どこだったのか、今回見渡してみても高いビルはないし、袋小路らしき場所もない。むしろ伊勢湾らしきものが見える。

さて喜び勇んでまだ日も明けぬうちから始発の電車とバスを乗り継いて4時間半超。ようやく目的地の鈴鹿サーキットに着いたのは朝の9時半ごろ。

18日と19日の二日連続の日程のイベントだったけれど、天気予報によると18日は雨ということで、19日のチケットを3日前にサイトから予約。入場料が2,500円でパドックパスが2,000円。ファミリーマートで現金を支払って受け取り。パドックパスを購入すると、目の前をレーシングカーが走りすぎる激感ゾーンに入れたり、駐車してあるレーシングカーを間近で撮れるグリッド&ピットウォークに参加できる。

とりあえずメインストレートが見える大賑わいの客席に出てみる。広いそしてカッコいい。すでにブンブン爆音をさせてオートバイが走っている。あぁ本当に鈴鹿サーキットに来たんだなと感慨もひとしお。

テレビによく出てくるあの光景が目の前に!

テレビによく出てくるあの光景が目の前に!

早速写真を撮ろうとするが、速い速い。速すぎてレンズが追いつかない。ここでの撮影は無理かなと雰囲気だけ味わってから、階段を降り、パドックトンネルへ。

パドックトンネルを通り抜けると、メインストレートの向こう側に出られる。エスカレーターが設置されているので上り下りに疲れない。しかし鈴鹿サーキットというのは日々進化を遂げているみたいで、トンネルの幅が広がったり、向こう側の客席が整備されたり、席の幅が広くなったりと、サイトを見たら進化の連続だった。

さてどこで撮るか。まずS字ゾーンという案内板が目に飛び込んできたので、そこに行って見ることにした。少し歩きまたしてもトンネルを潜り抜け、客席側に出る。

車が流れてきたので撮影していく。同じ車が何周も回っていく。途中から気づいたが、レーシングカーではなく個人所有の車らしい。確かお金を支払えば個人でもサーキットを走れるというオプションサービスがあったのを思い出した。とりあえずここまでで500枚以上撮る。

カーレースを撮るときのカメラの設定

当初のカメラの設定はRAWモード、ワンショットAF、マニュアルモード、1/1000秒、絞り値F8、ISO感度:Auto、露出補正+1、焦点距離560mm。

とっさにスマホで撮り方を調べたら、1/1000秒と出て来たのでそれに従った。絞り値はCanon EF400mm F5.6 L USMにエクステンダーEXTENDER EF1.4×IIIを装着していたので、開放F値が8となった。同じ理由からAFのカーソルは中央一点のみに絞られる。この二点は暗めの望遠レンズの短所である。露出補正は試し撮りしたら暗かったので+1に設定。普段マニュアルモードでは露出補正をしていないので設定方法が分からず、絞り優先AEモードにしてから露出補正ボタンを押して補正し、マニュアルモードに切り替えた。

ISO感度はAutoに設定したので、800~2000までコロコロ変わる。この辺りは楽だ。この日は天気が曇ったり晴れたりしたこともあったが、機体の色によっても明るさが変わるのだろうか。ノイズに関しては等倍で鑑賞しても全く見えない。

さていよいよ往年の名車がそぞろに登場。実はF1はミリシラ。それでもその機体を見れば心躍らないわけがない。子供の頃にミニカーやテレビゲームで接して来たのだから、否応なく童心が甦って来る。そしてサーキットに響き渡るエンジンの爆音。とても心地よい。入口付近で購入した公式パンフレットに、この日登場した名機とその伝説が掲載されている。

今回は模擬レースということらしい。先ほどと同じ様に5周か10周回る。一眼レフで撮ると金属はすごく映える。昔スナップショットを撮りに行ったときに歩道脇に停めてあるオートバイを撮ったことがあったのだが、青い車体がものすごく美しく撮れた。それ以来オートバイやF1レースを撮りたいと常々思っていたのだが、遂に実現。

途中からAFモードを、AIサーボAFに変更する。エクステンダー装着の制約があるため相変わらず中央一点AFだが、ワンショットAFよりも格段に撮影が楽になった。普段は人物や風景写真ばかりなのでワンショットAFが基本で、本当にAIサーボでピント合うの?走ってる人撮るときあまりうまくいかなかったんだけど、と半信半疑で設定してみたら、ピントが合う合う。さすが1DX。

撮影場所は、客席の真ん中あたりで撮っていたが、どうしても画面右端に金網が写り込むので、客席の一番上に移動して撮影。そこに飽きたら、一番下から金網越しに金網をうまくぼかして撮影した。そこにも飽きてきたらアスファルトの道を通って一区画向こうの客席に移動して撮った。激感コースが近い。あの激感コースでも撮りたいな。

グリッド&ピットウォークに参加!

模擬レースが終わり、グリッド&ピットウォークの時間。「勇気を一歩前へ出してご参加ください」とのアナウンス。響き渡るこのアナウンスがまた名調子で鈴鹿サーキットを盛り上げる。凄い長蛇の列だったが、開場するとあっという間に列を飲み込んでストレートコースへ。先刻まで走っていたまだエンジンに熱が篭っている名機たちがズラリと並んでいる。

レンズを超望遠単焦点から超広角ズームCanon EF16-35mm F2.8 L II USMに付け替えて、間近で撮ったり、真横から撮ったり、ワイド端でダイナミックに撮ったり。全体的にシャープに撮りたいのでF9に設定した。人が多いので当然写り込むが仕方がない。現場の熱気も写真に残しておこう。時間も迫っていたのでZEISS Otus1.4/85に付け替えて、座席や計器やエンジンをアップで撮影したりもした。こちらは切り取り気味に撮影したので人が写り込まない。F値も2.2に設定し直したので、人が写り込んでもなんとかボケる。

この日持ってきたレンズは以上3点だった。荷物を減らしたいこともあったが、撮影欲求を十分満たすラインナップとなった。

激感コースで流し撮りに挑戦!

後半は激感コースに移動した。少し歩くがそんなに大した距離ではない。シャトルバスが出ていたので乗れば楽だろうが、いつ来るのかどこに来るのか時間がよく分からない。

この日はイベント終了まで激感コースにいたのだけれど、太陽があまり出なくて寒かった。側には池もある。革のジャンパーとセーターにジーンズだったが、カイロも貼ってヒートテックを着てもう少し防寒しておけばよかったかなという感じの寒さ。そういえばもう冬だ。

L字型に白いブロックが置いてある。そこに登って撮影すると、人垣や白いガードレールが写り込まずに撮影することができるが、すでに埋まっていたので、なんとか人垣の頭の間を抜くようにして撮影した。しかしやはり人の頭が映り込む。

しばらくしてからブロックが空いたので登って撮影。

流し撮り、やる気はあまりなかったなぜやる気がないと言ったら、やったことがあまりなくてよくわからないから。以前別の場所で無人電車を流し撮りで撮ろうとしたけどブレた写真が撮れただけだったので、即座に断念したことがある。でもせっかく間近に走っているから挑戦してみることに。

はじめに流し撮りした時はマニュアルモードだったので、スローシャッターに設定しながらもいつもの人物撮影の癖でうっかりF値を絞り込むのを忘れて、ただただ明るくなり過ぎた。被写体が来るたびごとにいちいちF値を設定するのが面倒なので、シャッター優先AEに変えて、露出補正で明るさを決めれば、絞り値とISO感度は自動的に決まる。スローシャッターで野外撮影なのでISO感度は当然最低の100になる。

スマホで検索して出てきた情報も元に、マニュアルフォーカス、シャッター速度優先AE(Tv)、シャッタースピード1/30秒。露出補正はやや暗めの+1/3。するとF値が20になる時がある。回折現象についてはあまり気にならない。背景は流れるし、被写体はややブレる。しかしセンサーについているゴミがはっきりと写り込んでしまう。清掃に出したばかりだが、先日撮影の帰りに国道脇でレンズ装着した時についたのだろうか、センサーの端に細かいゴミが結構写り込んでしまった。まぁ写真の端だからそんなに気にはならないし、ウェブにあげるとか印刷する際に画像編集アプリのスタンプ機能やゴミ消去機能を使って消せばいいのだけれど。

露出補正+1/3ではF値を絞り過ぎてしまうので、+1と1/3まであげることにした。するとF8〜F13までに収まった。ISO感度は当然最低の100のまま変わらず。開放F値に達して露出補正で設定した基準の明るさに足りなければ、ISO感度が上がるだろう。

ピント合わせに関しては、一台通り過ぎた時にAFでピントを合わせてから、マニュアルフォーカスに変えて置きピンで撮ってみたが、カメラ側から見て道路の幅をレーシングカーが前後する時はピントが定まらない。そこでAIサーボAFに変えた。

流し撮りというのは歩留まりが悪い。ブレる写真ばかりが量産されてしまう。そもそも400mmの望遠でシャッタースピード1/30秒は無理があるのではないか。それでも奇跡的にブレていない写真が撮れたりする。

1/30秒の流し撮りで奇跡的にブレずに撮れた一枚。

1/30秒の流し撮りで奇跡的にブレずに撮れた一枚。

これは一脚を使えばなんとかなるのかな。次に来るときまでに一脚を購入しておかなければ。

歩留まり改善のために、1/60秒に変えて撮影してみた。さっきよりは歩留まりが改善されたが、やはり効率が悪い。それでも流し撮りがやめられないのは、シャッタースピードを速くして普通に撮ると、走っているように見えないからだ。特に横からの写真は止まっているように見える。まるでロードに駐車しているみたいに見えてしまう。漫画でも集中線や平行線を入れると動きが出るように見えるがあれと同じだ。一度流し撮りが決まると、普通の撮り方で出てくる写真には満足できなくなるのが、モータースポーツの写真だ。

あと激感コースは、400mmの望遠レンズは近すぎる。バイクは綺麗に収まるが、レーシングカーははみ出してしまうことが多い。ちょっとアップめの写真となるが、これはモータースポーツの写真としてはどうなのだろうか。ご意見を伺いたいところだ。焦点距離は200mmくらいがちょうどいいかもしれない。持っていかないといけないレンズが増える。

さて、この場所は午後は逆光。ポートレートでは逆光での撮影がむしろセオリーだが、レーシングフォトの場合はどうなのか。15時をすぎると完全に逆光の位置となる。

全ての演目が終わり、フィナーレのパレードでは往年の自家用車がサーキットをゆっくりと走って行く。昭和40年代や50年代のものと思われる自家用車が走っていく。写真でしか見れない珍しい機種ばかり。

今回は模擬レースだったので、本物のF1レースとなるとまた違った感じの撮影や写真になるかもしれない。きっとこれから大きなレースがあるたびごとに足繁く通うことになるだろう。今から来年のF1レースが楽しみだ。