白飛びに関する話題続きます。前2回の記事で、白ホリで衣装やウィッグが白飛びしない方法や、同じく白ホリで背景をむらなく白く飛ばす方法などを見てきたが、今回は白飛びをRAW現像で回復させたときに気になったことを述べていきたい。
白飛びは回復させることが出来る。通常白飛びというと、写真で白飛びした部分はデータがない状態に等しいので、Photoshopでいじっても回復できないが、それがどうも出来るっぽい。
RAW現像をしていて、明らかに白く飛んでる部分を、布の質感が出るまでに回復させる事が出来た。目で見る限りではデータがないように見えるが、実は少しだけデータが残っていたのだろうか。
白飛びを回復できるのは良いが、いつも思うのは、白飛び回復処理をすると、写真のコントラストが弱くなってしまうことだ。せっかくシャープに彩り鮮やかに撮れているのに、白飛び回復を優先してしまうことによって、写真にインパクトがなくなってしまう。肌にメリハリがなくなる。写真全体が薄まってしまったように見える。
敢えて白飛びを表現と見なすか、白飛びを回復させるか、難しいところだ。
通常のスタジオ撮影での人物写真は、肌の質感を残して撮られた写真を多く見かける。つまりストロボで極端に明るく飛ばした写真ではない。しかしコスプレ写真は極端に白い肌に撮るのが好まれる傾向にある。その方がアニメのセルの絵に近いし、肌の皺やくすみなど余計な物がすべて飛んで綺麗に見えるからだ。
しかしストロボ光を強く炊いて撮ると、例えば前2回の記事でも述べたように白ホリゾントでそれをやると、衣装やウィッグの色によっては簡単に白飛びしてしまう。
やはり現場での撮影で、もう少しカメラの設定やライティングを追い込む必要がありそうだ。というわけで2~4年前に買ったけど小難しくて紐解いていなかった、以下のプロカメラマンのスタジオ現場でのライティング本を読み漁る事にした。