黄色の壁を背景にした写真は色合いを弄ると改善される

黄色の背景をより黄色く見せるために、RAW現像で色合いを変えてみた。
黄色の背景をより黄色く見せるために、RAW現像で色合いを変えてみた。

黄色とピンクと水色の壁があるスタジオに行ってきた。この日は元々は別のハウススタジオと野外で撮る予定だったのだが、メンバーの日程の都合が合わなくなり、スタジオ変更となった。コスプレ撮影ではよくあることで、数ヶ月先に予定は立てたものの、当初のようにはメンバーのスケジュールがいかない。最終的に3人までメンバーが減っての撮影で、先方も色々気を遣ってくれて、都合が合わなければキャンセル頂いても構わないとの話だったが、予定が入ってなかったので撮影に赴いたのだった。

背景の一色の壁を生かした撮影という事で、これはきっと雑誌風の可愛い写真が撮れるだろうと期待に胸を膨らませながらスタジオに赴いた。以前行ったことのあるスタジオだったのだが、どうももう1箇所の方らしくうろうろ迷ったものの、スマホで外観を見てなんとか辿り着いた。

この日は自分の思い通りのライティングで綺麗な集合写真が撮れた。

さて家に帰ってRAW現像。どういった色味にしようかホワイトバランス微調整を弄るのが至福の時でもあるのだが、黄色の壁を背景に撮った写真を、なぜそうしようと思ったのだろうかよく覚えていないが試しに色合いを+1に変えてみた。

そうしたら背景の黄色がより明るい黄色になり、コスプレイヤー達の肌の色もオレンジがかった色から黄色に近づいた。

85mm | 1/160s | F8 | ISO640
85mm | 1/160s | F8 | ISO640

ソフトボックスやアンブレラにストロボを取り付けて撮ると,どういうわけが人物の肌の色は暖色寄りになる。そこでいつもRAW現像の段階で微調整して肌の色を整えるのだが、この日は色合いを変えるとやや普通の肌色に近づいたように思われる。

試しに色合いを+2に変えてみると、より背景が明るい黄色になり、くすみが消えた。しかし肌の色の方はやや黄色みが強いかなという事で、色合いを+1に戻し、ホワイトバランス微調整を弄った。

しかし今改めてデータを見ると、色合い+2の方が、自然な肌色が出ていたのでは無いかと思われてきた。やはりRAW現像してから1日ほど寝かした方が色に対する判断が寄り正確になるのかも知れない。三人とも肌の色が微妙に異なるので、誰の肌の色を基準にするかでまた異なってくるのが集合写真の難しいところだ。

ちなみにピンクの壁を背景にした写真では、色合いをマイナスの方に振るとヴィヴィッドな明るさが微増したが、唇もピンクになってしまうので、こちらの色合いは弄らないでおいた。