推しの子のコスプレを撮るのは初めてではなく、2年近く前によく撮影しているレイヤーさんに頼まれて撮ったことがある。その頃は単行本の印象的な表紙は行きつけの書店でよく目に入ってきて知っていたものの、食わず嫌いで手を出していなかった。だからどういうキャラなのかイマイチ関心が無かったが、YouTuberとかサバ読んでるとかキャラの特徴を聞いて撮っていったように思う。といっても結局が目の前にある被写体を最適なカメラの設定とライティングで撮るだけの話で、そもそもがそこまで凝ったライティングで撮る必要のないシチュエーションだったから、余り印象に残らずにその日は過ぎた。
はじめましてのコスプレイヤーさんの推しの子併せを撮る事になり、とりあえずAmazonプライムで第1話を見ることにしたのだが、映画館で公開された作品らしくて1時間半もある。Z世代の倍速視聴が話題になるこの時代にである。なかなか話も進まないので、主人公のアイが公衆電話から元彼に電話を掛けるシーンで再生を止めて残りはまた機会があれば観る事にした。
年が明けて元旦に発生した地震報道やら正月の特番やらが放送される慌ただしい三が日、リビングについていたテレビに目をやるとNHKで「YOASOBI」の特集をやっている。なぜ「アイドル」が海外で大ヒットしたか、専門家がその音階から分析したりしていたが、ヒットした一番の要因はアニメの影響だという話になった。アップテンポな「アイドル」の曲と共に写し出されたのはアイのアップ。どこか引き込まれたのでアマプラで途中で止まっていた「推しの子」の続きを見たらそこから急展開で一気にハマってしまった。
そのようなテンション高めな状態で臨んだ推しの子併せの撮影。作例は白ホリゾントで4人がハートの形を作っているシーン。ハコアム大阪の白ホリとなる。集合写真の撮影で気をつけなければならないのは全員にピントを合わせる事。カメラの設定や焦点距離を見ていく。(全文:1,700字)
- 集合写真でF値を何処に定めるか
- 最適な焦点距離は?