この日は撮影後のアフターで、すぐ近くにあるサイゼリヤに行き、ワインを飲み楽しく会話しながらイタリア料理に舌鼓を打った。
サイゼリヤと言えばTwitterで「安っぽい」「いや料理のクオリティが高くてコスパが優れている」などと周期的に論争が戦わされるが、いつもサイゼリヤ擁護派の勝利で幕を閉じるのがお決まりとなっている。
Twitterで有名な日本在住のイタリア人が言うには、サイゼリヤで出てくる料理とイタリア料理は同じ味だと言うから、それを聞いてから随分とサイゼリヤが尊いファミレスに思えてきた。ティラミスもイタリアクオリティというのを聞いて、そんなにティラミスが好きではないのに食べたくなってきて実際注文した程で非常に美味しく頂いた。
世界と比べて日本の外食は安いらしい。ニューヨークではラーメン一杯3,000円もするという話もTwitterで流れてきた。世界一物価が高そうなイメージがあるニューヨークと比較せずとも、イタリアの外食でもやはり日本と比べると高いらしく、これは日本の外食が安すぎる面もある。
そういう話に触れていると、美味しい物を安く提供する理念で経営されているサイゼリヤは尊い。日本に生まれて良かった、国ガチャ成功した、と切に思うのはこういう時だ。
しかしここ最近はコロナ禍によるサプライチェーンの混乱が招いた運賃高騰や、ウクライナ戦争で生じた小麦の供給不足、アメリカFRB金融引き締め策による日米金利差で生じた急激な円安などが原因で、企業努力では低価格を支えきれなくなり、牛丼屋も電器屋もどこもかしこも値上げラッシュが続いている。
そうなって初めて今までデフレの世界に生きていたのだと実感する。ここ20年で安いのが慣れっこになっていた。押し寄せる生活不安。こう値上げが続くと『絶対に値上げしない宣言』をしているサイゼリヤの尊さがより際立ってくる。
サイゼリアも尊いが、この日撮影したコスプレ写真も終始尊かった。リバーモールの薔薇の遊歩道。前回の記事の写真とは少し場所を変えて撮影。その模様を書き綴っていく。(全文:2,700字)