神社の境内で自然光を探して

どのように撮れば印象深い写真になるか。

今から約半年前、世界がまだ100年に1度の疫病により混沌の海に沈む前に、岡山県美作市にあるベルピール自然公園に遊びに行ってきた。あの頃はまだ世界がこのような事態に陥るとはつゆとも思わず、気兼ねなく撮影していたのだが、緊急事態宣言が出されると楽しみにしていた予定もなくなり、桜の花を愛でる回数も例年と比べて随分と減ってしまった。

ベルピール自然公園は美作富士の中腹に位置するが、管理人さんの家の裏にある神社でも撮影できるという事で、レイヤーさん達のお着替えが済んでから車で送って貰う事になった。

時刻にして昼過ぎだったので、機材をセッティングしている間にも夜更けまで降っていた雪が溶け始めてポタポタと冷たい雫が首の後ろにしたたり落ちたりする。思えばこの頃はまだ冬だったのだ。これを書いている今は夏で、クーラーを付けていなければ頭がのぼせそうなほど連日記録的な猛暑が続いている。浜松市は41度を観測したそうだ。

神社を背景にした写真は以前解説した。また鳥居を背景にした写真についても少し前に解説したが、今回自分自身が選んだ写真を元に記事を十数回展開していくという筋書きなので、改めて解説していく。(全文:3,000字)

今回の撮影で使用したレンズ