フレンドさんに頼まれて、USJにポートレートを撮りに行ってきた。そのついでに新しく出来たアトラクション、ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターにも立ち寄った。1DXに新しく買ったOtus1.4/55を着けて撮影。
叢から蛙の鳴き声が聞こえてきて雰囲気抜群だった。しばらく歩くと、途中で樹にぶつかった車からクラクションが鳴っている。
更に先を行くと遠くの方に高い塔が見え、俄然テンションが上がる。目の前に広がる景色が圧巻だった。雪が積もっている。
ハリポタの世界を再現したレストランで食事を取る。
レストランの中はハリポタの世界観を見事に再現した照明効果で薄暗かった。出てきた料理を開放F1.4、ISO:2500で撮影。それでもまだ暗かったので、DPPの明るさ調整で+2補正した。ホワイトバランスはオートのままで、レストランの雰囲気を残してみた。
お腹も膨れたところで、ホグワーツ城を観に行った。辺りはすっかり夜の帷がおり、人も建物もどっぷりと闇の中に浸かっていた。
夜のホグワーツ城。物凄く雰囲気がある。目の前にあるかのよう。
まさに湖上の城。美しいの一言に尽きる。開放F1.4、ISO:2500で撮影したが、暗かったので、DPPの明るさ調整で+2補正。等倍で見ると描写がやや塗り絵風に潰れているが、ウェブに縮小して上げる分には全く問題なく、シャープな写りに見える。対岸の突き出た通路から撮影したのだが、夜になると湖にアトラクションを待つ通路の街灯の明かりが反射して映る辺りなど、このエリア、本当によく計算されて設計されているなぁと感心する。
建物の出窓に飾られた魔法書。照明のおかげでISO感度1600でなんとか普通の明るさに撮れた。
もう一度ホグワーツ城を振り返る。開放F1.4、ISO感度1600で撮影。DPPの明るさ調整で+2補正。闇夜の中でもF1.4で撮れば、手持ち撮影でなんとかなる。明るい単焦点レンズの夜間撮影での優位性を確認。
等倍で見るとISO感度のノイズによりディテールの描写は潰れているのだが、ウェブで縮小表示すると、このように何ら問題ない。ただ縮小表示と言っても、長辺300pxとか400pxでは最近のパソコンの大画面化を考えると、インパクトのない画像になる。長辺800pxから1000pxがウェブに上げる写真のデフォルトの数値だろう。1DXとOtus1.4/55の組み合わせなら、その大きさでも十分すぎるほど綺麗な描写だ。
石碑を撮影してみた。ピクチャースタイルはディテール重視とした。風景にすると色がコッテリと乗り、若干明るくなるが、ディテール重視にすると細かい描写が甦ったように見える。
家々を撮る。開放でISO感度1600でも暗かったので、DPPで+1.5補正。
本日のモデルさん。絞りF1.4、シャッタースピード1/80秒、ISO感度1600、DPPで明るさ調整+1.5。夜でストロボを炊かなくても、ここまで綺麗に撮れる。この頃は夜間撮影でライブビューが役立つ事を知らなかったので、ピントが鼻の付け根の方に合っている。
メルヒェンチックなお菓子のお店の前で。こちらも実際はタングステンライトのような色味だったが、DPPで疑似ホワイト重視にしてみた。ISO感度は6400。それでもまだ暗かったのでDPPで明るさ調整+1.5、その他シャドウやコントラストの値を補正して、窓からの定常光でモデルの顔に生じた陰を出来るだけ緩和している。
再びホグワーツ城。ISO感度1600にDPP明るさ調整+2補正。
ふと思い立ち、ISO感度を8000まで上げてみた。いつもはノイズが気になるので、ここまで上げて撮影はしないが、余りにも暗いので、思い切って高感度にしてみた。DPPでの明るさ補正はなし。
現場でISO感度を上げて撮影するか、暗めに撮っておいて家のパソコンで明るさ補正をするか、どちらの方が画質を損なうことなく優位に保てるだろうかと常々疑問に思っていたのだが、ぱっと見そんなに変わらない。各種RAW現像ソフトの性能にも寄るのだろうか。
ISO感度を超高感度に上げて撮ってしまうと、明るくはなるが、どうしてもノイズが気になる。比較的低感度で撮っておけば、アンダーの写真が欲しい場合にノイズの少ない写真となるので、現場では低感度で撮りがちだ。
夜でもハリポタエリアは盛況である。ピントは右側にあるお店の出窓の看板ロゴに合わせた。
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターは昼よりも夜がお勧め。夜の方が視界が効かず、動物の本能として感覚が研ぎ澄まされるためか、ハリーポッターの世界がヒシヒシと肌感覚で伝わってくる。カメラの解像度を紹介するつもりが、すっかりハリポタエリアの魅力の紹介になってしまった。