三脚は何もカメラを載せるだけが用途ではない。撮影現場でちょっと困ったときなどには、小型の三脚が様々な用途に役立ってくれる。

ここで小型の三脚とは2500円～4000円前後の三脚のことを言う。これがなかなか役に立つ。

例えば、狭い場所でアンブレラを立てて撮影したいとなった時、ライトスタンドではどうしても入らない。そこで小型三脚が登場。狭い場所でも難なく置くことが出来る。

ストロボライティングでフィルライト（補助光）が欲しいとなった時、背が低くて小回りのきく小型三脚は、設置に最適だ。小さなアンブレラを足下から真上に向けることも出来る。

野外ロケで斜面のある場所にロールレフを立てかけたくなったとき、どうしても支えが必要である。ここでも小型三脚が活躍する。三本の足の長さを自由に変えられるので、斜面でも三脚を立てることが出来、ロールレフを支えることが出来る。

安物買いの銭失いとはよく言ったもので、1000円程度の三脚だと使い勝手が悪く、指を挟んでいたい思いをしたりもするので、2500円～4000円前後のベルボンかスリットの有名メーカーの三脚をお薦めする。筆者が所有している三脚EX-440Nは2014年はAmazonで2500円で買えたのだが、今は4000円になっていた。値上がりしないうちに購入をお勧めする。

通常のライトスタンドでは入り込めない所に小型三脚は威力を発揮する。ライトスタンドよりも重くないし、後ろからストロボを光らせたい場合も、小さい三脚は被写体で隠しやすいので重宝する。

アシスタントがいない一人での撮影でも、小型三脚は美しい写真を残すための有能なアシスタントとなってくれる。適材適所に機材を使いこなす事を覚えれば、小型三脚は最高の相棒となるだろう。