日曜日、ATCでおそ松さん合わせを撮ってきた。天気はあいにくの曇り。かといって雨が降るといった気配もない。外に出たものの3月の木々は剥げ散らかし、気候は暖かいものの蒼い海を臨む風景は少し寒々しい。
初めましての人を撮るときは緊張する。テンポや会話など、どのようにすれば良いのか。それでも少しずつこなれていって、いつもの自分のペースを取り戻す。
この日は撮りやすかった。撮影依頼をくれたキララさんは、2年前に日本橋ストリートフェスタでお見かけして、ちょうど小雨が降り出したときに咄嗟にカメラを構えて美しすぎるハンジさんの勇姿を収めたのだった。そのデータはパソコンのハードディスクがクラッシュしてしまった為に消えてしまったが、二年の歳月を経てひょんな事から、こうして撮影にこぎ着ける事が出来た。
この日はちょっとしたサプライズも。
2年ほど前にハコアムで何度か撮り合いをしたかおるさんが、メンバーの一人として駆けつけてきた。童顔のかおるさんなら、十四松のキャラはピッタリだ。前日までは3人と聞いていたが、当日になって急遽2人メンバーが増えた。残念ながら6人揃わなかったが、5人も揃うとなかなか壮観である。そしてとても可愛い。
この日は曇り。それに人数もいたので、F7.1まで絞って撮る事を心がけた。ISO感度を上げたくないので、手ブレしないギリギリのシャッタースピードである1/焦点距離(秒)近くにカメラを設定して撮っていくことにした。ひょっとして今までの自分のシャッタースピードの設定は慎重すぎたんじゃないか。
1枚手ブレが目立つ写真を見つけたが、これは片手でカメラ、片手で丸レフ板を持ちながら、55mmのレンズで1/60秒の設定で撮影した写真だった。そりゃブレる。
結論から言うと、やっぱり焦点距離に2倍かけた数値を分母にしたシャッタースピードで撮った方が良い。確実に手ブレしない保険という意味も込めて。どうしてもISO感度を上げたくない時には、1/焦点距離(秒)に設定して、脇をシッカリと締めて、ファインダーに額をピッタリと着けて慎重に撮った方が良い。
何より手ブレしていない写真が正義である。手ブレすれば解像感が損なわれる。
200mmの望遠で1/100秒で撮ってみたが、何枚かは手ブレしていた。前にこの設定で撮ったときは手ブレせずに撮れたが、やはり壁などの支えが必要なのだろうか。
とはいうものの、ウェブで上げる分には多少の手ブレは目立たない。手ブレしていない写真と手ブレしている写真を見比べてみよう。200mmの望遠レンズでF2.8、シャッタースピード1/100秒で撮影。ピクチャースタイルはポートレートなのでシャープネスの強さは2、加えてデジタルレンズオプティマイザをオンにしている。
他の写真ブログよりも大きめの長辺1020ピクセルや800ピクセルの写真でも、手ブレは目立たない。ウェブで使用する分には問題ないということだ。とはいうものの等倍で見ると手ブレが目立つ。やはりお渡しする写真は等倍で長辺5000ピクセル以上あるので、レイヤーさんに心地よくデータを見て貰う為にも、等倍で見ても手ブレしていないクッキリとした写真が撮りたい。
そして手ブレよりもピントが合っていない写真の方が問題は大きい。被写体の目ではなく被写体の背景や前景にピントが合ってしまった写真は、シャープネスをかけてもサルベージしようがない。写真の主体が背景になってしまうのでレイヤーからの評判も悪い。
この日は長い付き合いのりるちゃんもワールドトリガーのコスプレをして遊びに来ていた。マーレを出た通路でバッタリと会い、約束の物を渡す。アフターはサイゼリアへ。当然おそ松さんの話題で盛り上がる。ここでもりるちゃんとバッタリ会った。帰りの電車、斜め向かいにりるちゃん一行が座っていた。磯部磯兵衛のお犬様の「びょう」スタンプを4連チャンも送りつけてきやがった。
そんなこんなで、ずっと撮りたいと思っていたキララさんをひょんな事から撮影することが出来てとても大満足な1日だった。また撮影の機会があれば是非!