レイヤーさんによっては撮影前にこう撮って欲しいというだいたいのイメージや作例を送ってくるのだけれど、今回のレイヤーさんは、コナンを撮った時はわざわざ動画を作ってキャラの声を真似たアテレコまでしてくる熱の入れようで、ややこしい役職名で噛んだり、赤井秀一に親でも殺されたのかという程切れかけのワサビのチューブを捻り出すように台詞を吐いたり毎回笑わせて貰っている。一体どこからそんなエネルギーが湧いてくるのか真夜中なのに。
今回はイラストの他に、キャラの雰囲気をイメージした作品とは関係の無いミュージックビデオのYouTubeリストが送られてきて、それが果たして実際の撮影に役に立ったかどうかはともかく、だいたいのイメージは掴めた。
ハコアム大阪4階の中華ブースで是非撮りたいと言われ、このスーツに眼鏡の不穏な男がなぜ中華なのか合点がいかなかったが、作中に中華料理店で会談するシーンがあると言われ、ああそういえばそのシーン漫画で読んだなと思い出した。スッカリ失念していた。
更に漫画の一コマを参考までに見せてくれたが、背景真っ白。まぁこの中華ブースを前にしてどう撮れば良いかはだいたい案が浮かんできたから、撮りたいように撮ることにした。
以下の項目に沿って、撮影の過程を振り返っていく。(全文:1,800字)
- 構図を考える
- 理想的なF値は
- ソフトボックスに施した仕掛け
- 広角レンズの妙