志摩スペイン村でコスプレ撮影! – 持っていくと便利なレンズ・ライティング機材

志摩スペイン村訪問記

毎日記録的に暑い日が続く中、週末の土曜日に志摩スペイン村で開催されたコスプレイベントに赴いた。天気は炎天下。受付の主宰の人に本当に無理をしないよう気をつけてくださいとお声かけ頂いたものの、無理をしなくてもただ立っているだけで大粒の汗が滴り落ちてきて暑い。

しかしながら夏の日の太陽というのは被写体を輝かせるものだと、神戸でのポトレや今回の志摩スペイン村のコスプレイベントでも実感した。コスプレ撮影では夏はクーラーの効いたスタジオに篭もって・・・、という流れが多いが、夏の太陽を浴びつつ熱中症にならない程度にのんびり撮影するのも良いのではないか。

志摩スペイン村までのルートは、公式サイトを見て貰った方が早いだろう。筆者は近鉄電車とバスを乗り継いで赴いた。近鉄電車は有料で特急もあるので、それを使うと出発時間や出発地にも寄るが1,2時間ほど時間を短縮できる。特急券はインターネットで予約するか現地の駅の窓口、もしくはホームにある券売所で購入できる。1,600円くらいだっただろうか。

近鉄電車鵜方駅で下車。駅を出て右手をずっと行くとトイレ、左手をグルッと行くと端の方に志摩スペイン村へのバス停がある。夏のナイター営業で花火が打ち上がるときは夜も帰りのバスが出ている。

バスの本数は1時間2,3本と余裕がある。スタッフ専用のバスが止まることもあるが、それには乗れない。

この日は結構人が多くバスは満員だった。スタッフの2人も数えていて全員乗れるかなと訝しがった程。約10分程バスに揺られて志摩スペイン村に到着。入り口前は結構広いが、対して人はそれほどおらず相対的に閑散とした光景。騎士道物語に取り憑かれたドンキホーテと忠実な従僕サンチョパンサの銅像が打ち立てられており、これがなかなか立派な容貌をしている。

この日は花火と一緒に撮りたくて三脚も持参してきていたのだが、撮影終了時間が19:30で、花火の開始時間が19:55分から約5分間。時間的には着替え終わってからポトレで撮るという形でならとイベント主宰に申し訳なさそうに言われた。どちらにしても花火まで観ていると終電にギリギリな感じなのと、撮影を18時頃に切り上げたので花火は諦めた。コロナ禍で花火大会が軒並み中止になる中で、真夏の夜のパレードと共に結構大きな花火が上がるようなので、ひと夏の思い出作りに足を運んでみるのも良いのではないか。人が少ないから密も避けられる。

この日のパレードは昼と夜の2回。他に同じスペイン人と日本人の混合メンバーによるパフォーマンスショーも夕方にある。昼のパレードとパフォーマンスショーを撮影の合間に見たのだが、パレードはフラメンコや大道芸を愉しめ、パフォーマンスは距離感が近く楽しかった。キャストと同じ衣装を着た小さな子供がショーが終わると駆け足でキャストの後をつけていくくらいだから、かなりコアなファンがいるものと思われる。お客さんがUSJのように多くないので余裕を持って見ることが出来る。

昼のパレード

夕方のパフォーマンスショー

以前志摩スペイン村が自虐PRで人の少なさをプッシュしていたが、まさにこの人の少なさこそがキャストとの距離感をなくし、観客のハートを鷲掴みにして熱狂的なファンを獲得する強みとなっているようだ。コロナ禍がなければ更に距離感が近いパフォーマンスも愉しめたという。追加料金400円で観賞出来る本場のフラメンコにも足を運びたかったが撮影に忙しかったのでこちらは断念した。

※いずれも朝11時頃に撮影。

せっかく伊勢志摩まで来たのだから、伊勢神宮やスペイン村の近くにある賢島まで一泊して足を伸ばして伊勢志摩観光を楽しもうかとも考えたが、撮影機材が多いのと、宿泊地での機材の盗難が心配だったので今回は諦めた。

さて志摩スペイン村でのコスプレ撮影、初めての場所で撮るとなると、やはりレンズの選別が重要になる。同じ関西圏からでも兵庫と三重は両端、結構遠く3時間から5時間くらいかかる場所なので、使わないレンズは持っていっても荷物になるし体に負担が来る。またどこでどう撮れば良いのかも迷うし、各撮影スポットで、どれくらいの距離感があるのかも把握しておくのは重要だろう。後はコスプレ撮影視点から見た会場の雰囲気なども今回の記事で解説していきたい。撮影体験で得た実用的な事柄を書き綴っていく。(全文:4,400字)