噂で買って事実で売れ

株式相場は事実はそれほど重要ではない、市場に流れる噂が値動きを決めるという意味の格言。

実際に決算が良くても、既にその好決算について市場の予想が流れていて、投資家の間に前々から知れ渡っていれば、先買いで既に株は買われ高値を付けているはずである。いざ決算発表となり、市場の予想通りの決算ならば、その銘柄は売られる傾向にある。

一方で、予想よりも上回る決算だと、サプライズ決算と呼ばれ、株価はさらなる上昇を見せる。

ここで言う噂はIRやニュース、アナリストの分析と置き換えられるだろう。

2014年から15年にかけては、スマホゲーム関連銘柄が、「噂で買って事実で売れ」の格言を字で行く展開を見せたことは記憶に新しい。大型IP案件のニュースが飛び込むと、その銘柄は売り上げに多大な貢献をするだろうということで買われた。出るかどうかあやふやだったスマホゲームのリリース日が決定すると、買いが入った。

ところがいざ肝心のゲームがリリースされると、株価は一転して大幅反落。事実で売られたのである。

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