総悲観は買い・総楽観は売り

相場に参加している投資家のほとんどが、大暴落で損失を出したり含み損を抱えている状態で、今後の相場に対して総悲観の状態になっているときは、むしろ買いであり、その逆も又しかりという格言。売られすぎた株は買い戻されるし、買われすぎた株は売り浴びせられる。

人の行く裏に道あり花の山という有名な格言にもあるとおり、暴落して人が買いたくないときに買い、暴騰して人が売りたくないときに売れば、投資は成功するという事を教えてくれる。

もちろんそのまま底抜けたり、一段高になる場合もある。

最近この格言を実感したのは、2006年11月末のSBI株。42000円が底値だと思っていたのが、悪いニュースや需給関係の悪化で、ストンと35000円を割り込んだ。誰もがこれはまだまだ下がる買いたくないと思っていたら、その後反転して一気に42000円まで戻してしまった。テクニカル的な自律反発の動きもあるだろうが、まさに総悲観は買いの状況だった。

しかし人は、総悲観の時にはなかなか買いたくないものであり、総楽観の時はまだまだ騰がると思いこんで売りたくないものである。そういう場合は、騰落レシオを見れば、視覚的に投資家心理の状態を把握できるだけでなく、客観的データに触れることで注文を入れやすくなる。

類義語

人の行く裏に道あり花の山