出たら仕舞い

株式相場では、決算が出たら株価が急落することが多い。それがどれだけ好決算であっても、市場予想と同じであれば、既にその銘柄は先買いされて上昇しており、何のサプライズ決算でもなかったとして売られる。出たら仕舞いである。

また昨今では期待されていたスマホゲームがリリースされると、出たら仕舞いで株価が大きく下がることも多い。

2015年の事例では、mixi、Klab、バンダイナムコHDなどなど。特にmixiは超絶好決算だったが、既に買われていただけでなく、飽和状態の市場で成長性の鈍化が嫌気されて、PER10倍代前半まで売り込まれた。

その逆もまた然り。赤字決算が見込まれていた企業が、予想通りの赤字決算を出す。それまでに投資家は失望売りや投げ売りを繰り返しているので、既に株価は下がっている。「出たら仕舞い」の格言通り、悪材料出尽くしで下降トレンドはもう仕舞い、株価が反転することがある。心機一転という心理が働くのだろうか。株価は次期決算に向けて動き出す。

では企業のリリースするIRが出た場合はどうか。今まで知られていなかったIRが出ると、株価は上昇する。新製品の発表、ビッグタイトルのゲームのリリース、新薬開発、これらはまだ市場には出ていなかったサプライズだからだ。相場に良いカンフル剤になる。

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