アフターのしゃぶしゃぶ食べ放題の食卓にて、この日来ていたもう一人のカメラマンがデルのノートパソコンを持参していて、その日撮影したデータを元に、RAW現像講座を始めた。隣に座っている女の子のレイヤーさんが興味深そうに頷きながらメモを取り、僕も他のカメラマンがどのような現像を行うのか興味があったので、耳をそばだてていた。
話が弾む中で、女の子がこの日撮影したHUNTER×HUNTERのコスプレ写真、マチの武器である糸をこんな風な写真に(と他のレイヤーさんの写真をスマホで見せて)輝かせたいと言い出した。
ふと昔作ったホームページの画像加工の手法を思い出し、デルのノートパソコンを貸して貰って、Photoshopで加工してみる事にした。
1.サイドバーのメニューからシェイプツールのアイコンをクリックして、【ラインツール】を選ぶ。
2.最適な線の太さを決める。【塗り】は白、【線】はなし(赤の斜線)に設定。
3.糸に合わせてラインを引く。
4.右下にある、ラインシェイプの乗っているレイヤーをダブルクリックする。
5.【レイヤースタイル】の操作画面が表示されるので、【光彩】(外側)を選ぶ。【描写モード】:スクリーン、【カラー】:水色に設定、【不透明度・スプレッド・サイズ】を最適になるよう調整。
6.塗りを半分にすると、白の部分だけが半透明になる。レイヤースタイル効果は変わらず保持される。
7.完成。
白のシェイプラインが塗り100%のままだと目立ちすぎるので、50%減らした。100%減らしてしまうと、今度はシェイプラインの透明部分と、レイヤースタイルの水色部分の境界が目立ってしまうので、自然体になるようレイヤーの塗りを調整するのがコツ。
自動選択ツールを使って、糸を加工する方法
今回は真っ直ぐな白糸で、かつ白い衣装と重なってしまうのでだったのでシェイプラインを使って少し手を抜いた。これが例えば黒背景に白の糸があるコントラスト比の高い状態なら、【自動選択ツール】を使う方法もある。
1.まずは鍵がかかっている元画像のバーをダブルクリックして鍵を外す。
2.糸の部分を【自動選択ツール】で選択する。【サンプル範囲】:3ピクセル四方の平均、【許容値】:5に設定。
3.糸部分をクリックして自動選択。
4.すべての糸が選択されていない場合は、Shiftキーを押しながら糸をクリックしていくと、選択範囲が追加されていく。
5.新規レイヤーを作成し、選択。
6.レイヤーの右端をダブルクリックして、【レイヤースタイル】のメニューを出す。(ここからいかは先ほど解説したのと同じ)
7.外側の光沢を選び、サイズや範囲を糸から光が出しているように見えるよう調整。色は白。青白くしたいなら水色を選ぶ。
8.画像を縮小して、糸が発光しているように見えるかを確認する。
仕事で覚えたPhotoshopのワザがこんな所で咄嗟に役立つとは思わなかった。何事も現場での経験の積み重ねだ。