Studio AdaM – スタジオ探訪 第9回

多人数の集合写真にも最適なスタジオアダム。
多人数の集合写真にも最適なスタジオアダム。

Studio AdaM(スタジオアダム)は、大阪市営地下鉄御堂筋線の本町駅から歩いて5分程の場所にある。本町といえば船場、船場といえば繊維の街だ。年季の入ったアーケード型商店街の両側には繊維関連の商店が所狭しと並び、通りは買い物客でひしめき合っている。着物屋もあれば、問屋のような店もある。商売の町とはこういう雰囲気をいうのだろう。

その船場の商店街の一角にあるビルにスタジオアダムはある。中に入ると、今までの船場商店街のざわついた賑やかさから一転、オシャレな隠れ家風の内装に迎えられる。さながらドイツの森の中にある家に迷い込んだかのような雰囲気だ。

そういえば「西の魔女が死んだ」という映画に出てくる家もこんな感じだった。自然の草花に囲まれているオーガニックなイメージだ。

さて、このスタジオは縦に長く、幅はやや狭いので、撮るには距離がいる集合写真に向かないと思われるかもしれないが、そんなことはない。先日ここで11人の大型併せを撮影してきた。フルサイズで焦点距離35mm(APS-C機で24mm)のレンズがあれば、11人の集合写真も撮影する事が出来る。

敢えて24mmの広角レンズで集合写真を撮るのもアリだろう。被写体を中央に寄せれば、周囲の歪みが活かせる。ちょうど良い広さだ。

24mmの広角レンズで撮影。加工でヴィネットを効かせると、更に雰囲気が出る。
24mmの広角レンズで撮影。加工でヴィネットを効かせると、更に雰囲気が出る。

コンセプトがハッキリしていてとても作り込まれているスタジオなので、キャラクターとの親和性が高いと写真のクオリティがぐっと上がる。また広めに撮った時に何が写り込んでいても、全く不自然さが生じないのも良い。小道具も豊富に用意されているので、創意工夫で素敵な写真が撮れること間違いなしだ。

スタジオアダム ホームページ