コスベース3 – スタジオ探訪 第7回

広いスタジオは大型あわせにも最適!
広いスタジオは大型あわせにも最適!

大阪日本橋といえば、西の秋葉原とも言われる土地柄である。昔は日本有数の電気街として知られていたが、ここ十数年で多様なメイドカフェやアニメ関連のサブカル店が急激に増え、街の様相が様変わりした。

その点では東のオタクの聖地秋葉原と変わりはないだろう。物から心へ。工業製品からコンテンツ産業の時代へ。近代化を終え、豊かさを得た国に生じる必然的な産業構造の変化の胎動を、街の歴史や容貌そのものが体現しているとも言える。

その西のオタクの聖地の南端に位置するコスプレスタジオが、コスベースだ。今回はコスベース3を紹介する。

大阪市営地下鉄は堺筋線恵比須駅北口を出て徒歩2分の場所にスタジオはある。近くにはかつて軍艦アパートという名称で写真家達に愛された地区があったが、今は取り壊されて市営住宅となっている。壁のように立ち並ぶ古びた商業ビルの内の一角に潜り込み、エレベーターを昇ると、コスベース3に到着。

このスタジオは照明機材が豊富で、逆にどれを使えば良いか迷う。カメラマンでソフトボックスやアンブレラを所有しているなら、持って行くと良いだろう。駅からスタジオが近いので、多少荷物が重くても何とかなる。

ここで撮るならやはりアイドル物だろうか。男装女装問わずアイドルキャラが似合う。うたプリ、あんスタ、アイナナ、ラブライブ!、アイマス、何でも似合う。どのスタジオでも言えることだが、ライティングや小道具などアイデア次第でカッコいいライブ風景が撮れることは間違いない。もちろんレンズの性能に頼ったり、カメラの設定を練ることも必要だ。

スタジオ所有のライトをバックライトとして使った。
スタジオ所有のライトをバックライトとして使った。
持参の羽根を使って送風機で飛ばして撮るのも一興。
持参の羽根を使って送風機で飛ばして撮るのも一興。

ライブ風ステージの他にも、畳を敷いて撮れる場所もある。何より広めのスタジオで被写体と距離が取れるので、50mmや85mmのレンズが使えたりもして、カメラマンとしては単焦点で背景を暈かした写真を撮れるのが有り難い。

85mmの中望遠レンズも難なく使える。
85mmの中望遠レンズも難なく使える。

コスベース3は想像力を刺激してくれる、挑戦しがいのあるスタジオだ。ステージは用意してある。あとは我々カメラマンやコスプレイヤーのアイデア次第で素晴らしい写真が撮れる。その広さから9人前後の大型合わせなどを撮るのにも最適だ。

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