5DsRはコスプレ撮影には滅多に持って行かない。特別な時だけ持って行く。価格にして50万円だが、耐用シャッター数が15万ショットしかないので、写真1枚当たりの単価が高くなる。1日800枚前後、多い時では1000枚は撮るので、分別なく持って行ったら、あっという間に耐用シャッター数を超えてしまいそうだからだ。
ではどんなときに持ち出すのか。過去にはたとえばラブライブ!の9人揃った大型併せに持って行ったし、50人の大型併せの時などには持って行きたいと思っている。
この日はフレンドさんと二人で撮り合いだった。通常ピンショットの時は5DsRは持っていかないし、1DXより軽いとはいえ慣れないカメラで写真を撮るのは手ブレの原因の一つでもあるので、手ブレにシビアとよく言われる5DsRは撮り合いの時は、特別な場合を除いて持って行かないようにしている。
特に野外でも曇りの日だと、いつもよりシャッタースピードを速くして撮らなければならない5DsRは、適正露出にするためにISO感度を上げる必要性が出てくる。フルサイズとは言え5060万画素もあるので、画素サイズがAPS-C機の7DMark2と同じくらいの大きさとなり、ノイズの心配も出てくる。
とはいえ、それも心配性過ぎるかと思わないこともない。冒頭に掲載した写真は、5DsRにOtus1.4/85を取り付けて撮影した写真だが、シャッタースピード1/200秒で撮っている。普段は焦点距離85mmの場合は1/160秒で撮るが、手ブレ防止を考慮して少しだけ遅くしてみた。F値は1.6、ISO感度は640で、DPPで明るさ補正+0.27、ガンマ調整で-0.31にして全体を明るくしているが、ノイズは等倍で見ても気にならない。
EF100mm F2.8L Macroはやっぱり花撮影用?
この日はなぜ5DsRを持ち出してきたのかというと、キヤノンのモニターで借りていたEF100mmF2.8L Macro USMを試してみたかったからだ。返却期限が近づいていたというのもある。
100mmの焦点距離って実際どうなんだろうと疑念を抱きながら撮っていった。キヤノンのレンズのパンフレットには、花撮影だけでなく、ポートレートにも好んで使われる的なことが書いてあったが、ポートレートを撮るにはどうも中途半端な焦点距離のような気がしてならない。
たとえば135mmF2や200mmF2.8なら背景がよく暈けるが、100mmでF2.8はいかがなものか。85mmのようにF1.2とかF1.4のように明るいわけでもない。
元々は花を撮る用途がメインのマクロレンズなので、言うてもせいないのだが、キヤノンがパンフレットで推してくるので、文句の一つも垂れたくなる。
といいつつ撮っていった。悪くはないのではないか。
しかしどうも撮っていて使い心地の悪いレンズだと感じた。この日はあいにくの曇りで余り明るくなく、F2.8だとシャッタースピード1/200秒にしてもちょっと暗い程だった。必然的にISO感度を上げなければならず、ノイズに弱い5DsRの画質に影響を与える恐れがある。また望遠のため、シャッタースピードを余り遅く出来ないし、なおかつ5DsRで使うとなると手ブレを気にしなければならず、シビアなシャッタースピードの設定を強いられる。手ブレしないSSの下限が底上げされる形だ。
実際ハイスペックパソコンで画面いっぱいに表示して鑑賞してみる分には、全く問題ないレベルだけどね。
しかし慣れない焦点距離のためか、カッコいい構図が取りにくい。というわけで早々にOtus1.4/85に付け替えた。
慣れたレンズで撮るのは楽だなぁ。きっと撮り合いしてくれているレイヤーさんはいつも慣れないカメラとレンズで撮らせてるから大変だと思う。これからも頑張ってね。