花火で最も大切なのは、撮影場所の選定と、場所取りだ。撮影場所を誤ると、言い花火写真が撮れないし、場所取りをしないとそもそも花火が撮れなくなってしまう恐れがある。
まずは花火大会を探す。ウォーカープラスのサイトが最も便利だろう。撮影場所の探し方としては、「花火大会名 撮影場所」といったキーワードでGoogleで画像検索してみる。もしくはTwitterでも同じように検索してみると写真が出てくるので、記事を読んで、おおよその撮影場所を掴む。
もしくは検索して出てきた花火観覧の穴場スポットや観覧スポットなどの記事を参考にする。穴場スポットと書かれているがネットに出ている時点で人が殺到する可能性があり、穴場スポットでなくなって花火が見えない恐れもあるのでのその点はどのような場所、どのような高さなのか注意したい。摩耶山の掬星台に行ったら、標高が900mと高くて前3,4列の人しか花火が見えないという場所もある。
花火の撮影スポットで検索して出てくる情報は、どういうわけか撮影スポットではなく花火観覧の穴場スポット情報しか出てこない場合もある、つまりここで撮ったらこういう感じで花火が撮れるという作例が掲載されていないページに引っかかることが多いので、まとめサイトよりも、個人サイトや個人ブログを参照した方が良い。
場所取り開始の時間
場所取りは何時くらいからがいいか。早ければ早いほどいい。人気の撮影スポットは3日前から三脚で場所取りしているという話も現地で耳にした。
実際に見かけたのは前日入りしてテントを張っての場所取りだ。みなと神戸海上花火大会が撮れるビーナスブリッジや市章山などではテントを張っている人がちらほらいた。
当日の場合は正午過ぎくらいが良いだろう。掬星台は正午過ぎに行って、みなと神戸海上花火大会が撮れそうな場所の1/4は空いていた。
花火大会によっては場所取りを禁止しているところもある。みなと神戸海上花火大会のポートアイランドは午後2時まで場所取りは禁止されている。また同じ場所はカメラマン撮影スペースが設けられており、その他の場所で三脚を立てることは禁止されている。
このように花火大会によっては独自のルールを設けているところもあるので、公式サイトで場所取りや三脚を立てての撮影が可能どうか確認しておきたい。
不法行為や違法となる場所取りは?
場所取りに関する法的な問題については、以下の専門サイトを参照されたい。
- 花火大会での場所取りは違法?(企業法務ナビ)
- 楽しい花火大会が一転… 「場所取り」が違法になるのはこんな時(シェアしたくなる法律相談所)
私有地での許可のない場所取りは民法の不法行為となる。柵のある立ち入り禁止の場所などでの場所取りは、刑法の住居侵入罪に当たるので気をつけておきたい。
また公道での場所取りは、道路法違反に当たる。
公有地での場所取りに関しては禁止されていなければ、花火大会の当日に限っては特に問題はないだろう。場所取りは早い者勝ちとなる。カメラマンや一般の花火観覧客がレジャーシートを敷いたり三脚を立てたりして場所取りをしているのをよく見かける。これらのレジャーシートや三脚を剥がしたりどかしたりするのは社会常識に反した行為、マナー違反であり不法行為となるようだ。
カメラマンの場所取りの方法
よく見かけるカメラマンの場所取りの方法としては、三脚を置くことが挙げられる。お昼過ぎに撮影現場に来て、空いている場所に三脚を置き、柵などに紐で結わえたり、チェーンロックなどを噛まして、そのまま涼しいところでお茶をしたりして花火の開始時間までのんびりと過ごす。
問題は三脚の盗難だ。たまに盗まれたという話を聞く。5万・10万・15万する三脚を盗まれるのは忍びない。対策としては、レジャーシートで場所取りをする、もしくは盗まれても良い1,500円程度の安い三脚を代わりに置いておくという方法がある。
花火が始まるまでの時間の潰し方
真夏で日差しがきついので、帽子は被っていった方が良い。肌が出る衣類を身につけている場合は日焼け止めもしておかないと火傷して赤くなってしまう。団扇があると涼める。冷たいタオルなども首に巻くと日焼け止めになる。場所取りが終わったら、なるべく日陰になる場所で待機する。なければどこか近くのお店の中でゆっくりと過ごす。
譲り合いの精神を
混雑する場所ではなるべく皆が撮影できるように、スペースに余裕があれば三脚を少しどかしたり、互いの三脚の脚が触れないような形で重ねて置いたりすると良いだろう。
ただし後から来たカメラマンや一般の花火観覧者が邪魔だとか言ってレジャーシートや三脚をどかそうとした場合は、社会常識に照らし合わせると不法行為となるので、きちんと抗議すること。皆マナーを守って場所取りをしているのだから、いたずらに後ろめたさを感じたり、へりくだる必要はない。
次はいよいよ撮影現場でのカメラの設定を見ていきたい。