夜景撮影をしていたら、久々に厄介がゴーストが写真に出現した。いつもの撮影ではフレアやゴーストには余り気を使わない。むしろそれは写真表現としてプラスの面があるからだ。
太陽を逆光にして撮影した場合に、ゴーストが出現するのはよくあることだ。これは映画やアニメ、漫画などでもよく用いられている表現なので、むしろ歓迎すべきレンズの欠点だろう。
多灯ストロボで撮影する場合も、意図的にゴーストを出現させることがある。コレもそういう表現が欲しいからだ。
しかし今回問題となっているゴーストは、明らかに不自然な形で風景写真に写り込んでしまう類いのものだった。おそらく誘導灯の強い明かりがゴーストの原因だろう。写真の上部に見事に出てしまっている。
一昔前のアナログ時代なら、こういった写真は文字通り人魂とか心霊写真の類いと誤認されていたことだろう。もしくはUFOの光跡とか。しかしデジタル時代になり、この手の写真が誰にでも簡単に撮影できることが分かった今となっては、心霊写真やUFOとは認識されない。単なるゴーストが写り込んでいる失敗写真と捉えられかねない。
とりあえずレンズフードを着けていなかったので、装着してみたが、それでもゴーストの強さは変わらなかった。コレはもうどうしようもない。レンズの性能に責を負わせるしかないだろう。
解決方法としては、ゴーストが発生しない位置を探るしかない。レンズの角度を変えて手前の誘導灯が写らないようにするか、撮影場所を変えるかだ。
最近のレンズはフレアやゴーストに強い。むしろそれが写真表現を制限している感もあったのだが、今回の夜景撮影ではゴーストが裏目に出る結果となってしまった。このような写真が撮れてしまうと、サンニッパのような超高級レンズに憧れてしまう。