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神戸まつりのメインパレードを撮るのに最適なレンズとカメラの設定!

第48回神戸まつり。
第48回神戸まつり。

地元民ながら初めて神戸祭りに行ってきた。この日20日は、愛知県にある清洲城でガチの戦国時代の戦を再現するお祭りもあって迷ったのだけれど、4月に桜撮影旅行で体力を使い果たしてその疲れもまだ残っているのではないかということで、家から20分で行ける神戸祭りに行くことにした。

神戸まつりの花形と言えばサンバで、これがとても盛り上がるらしい。大昔にテレビの中継で何度か見た記憶があるのだが、神戸まつりというお祭りがどういったお祭りなのかいまいちよく把握していなかった。

神戸まつりの概要

メインストリートでは朝の11時から夕方4時半過ぎまで延々とパレートが行われる。このメインパレードは三宮の大通りを練り歩いて角を大いに曲がり、元町にある大丸の方まで続く。その他の要所要所で、ジャズやらダンスやら民謡やらアイドルやらバトンやらサンテレビの企画物やらで盛り上がっている。去年からディズニーも招聘されてミッキーやミニー達のパレードを見ることが出来るようになった。一言でいうとごった煮で、神戸にいながらにして、ディズニーやリオや台湾や韓国や中国や各地のお祭りや方々の学園祭を楽しめるお祭りだ。

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初めて行ったが楽しかった。しかし写真という趣味にのめり込んでいなければ、おそらくはスルーしていただろう。より正確に言うなら、写真撮影という趣味の観点から言うと非常に楽しかった。どこへ行くにも一人でぶらりと人気のない場所で過ごすのが好きなので、このような終始賑やかな場所では一人ではカメラがないとどうしても手持ち無沙汰になるし、人混みもそう好きではない。朝一で京都の人気のない寺を散策するのが自分には性が合っているなと最近は思うようになった。どちらにしても外に出るのは面倒くさいのだけれど。

実際カメラでパレードを撮ると写真を撮る楽しさを味わえる。まずパレードだから人が終始動く。AIサーボで撮ることになるからいつものポートレート撮影とは勝手が違う。サンバやダンスの躍動感。演者達の生き生きとした姿や表情を活写すると、写真を撮る楽しみというものに新たに気づかされる。

参加している人たちは国際色豊かで、日本にいながらにして様々な国の衣装や容貌を写真に撮ることが出来る。男も女も老いも若きもその真ん中もと幅が広く、こういう機会は滅多にないのではないか。さすが国際都市神戸。

神戸まつりの混雑具合は?

混雑の方はというと、オタクの祭典で日本中からコスプレイヤーが集まる日本橋ストリートフェスタのあの混み具合と比べると、そんなに混んではいない。すらすらと不自由なく歩ける。ただパレードや各設営ブースの催しを見物しようとすると、これがちょっとした人垣で全く見えない。生け垣に登っても見えない。おそらくメインの三宮の大通りでパレードを見ようと思ったら、朝早くから場所取りするしかないのではないだろうか。沿道に座っている観光客達は皆レジャーシートを敷いていた。

結局見えないので彼方此方うろうろしていたのだけれど、ディズニーのパレードがやってくるのが聞こえてきたので、メインストリートの方へ行ってみた。角を曲がり大丸へと続く沿道はそこまで混んでいないし、ディズニーのパレードは車上なので、人垣が出来ていても見物できる。始めてミッキーやミニーを見たのではないだろうか。ディズニーはそんなに興味はないのだけれど、いざ目にしてみると,不思議なもので魔法でもかけられたかのように自然と足が大丸の方へと向かうディズニーパレードを追いかけていた。ミッキー・ミニーに、ツイッターのTLでよく流れてくるチップとデール、ドナルドとデイジー。

ディズニーパレード ディズニーパレード ディズニーパレード ディズニーパレード

大丸方面へと向かう沿道はまだ空いていたので、陣取ってパレードを撮ることにした。位置的には西へと向かう道で、順光となる。しかも道によって太陽が当たる箇所と影になっている箇所がはっきりとしている。刀剣乱舞の大型合わせの撮影時と同じようなシチュエーションだ。

1つ難点があるとすれば、ちょうど立っていた位置より前方がパレードの音出しの終了地点で、こちらに通りかかる前に演技が終わってしまう。サンバは続いてくれたが、バトンやローラースケートなどの他の演技はこちらに辿り着く迄に終わってしまったので、だらだら歩いているところを撮っても仕方がない。普通のパレードなら撮りがいもあるが、演技を伴うパレードは演技しているところを撮らないと意味がない。

神戸まつりのパレードを撮るときのカメラの設定

第48回神戸まつり。

この日のカメラの設定は、シャッタースピード優先にした。使用カメラはCanon 1DX。使用レンズはCanon EF400mm F5.6L USM。超望遠なので、絞り優先AEモードにすると、シャッタースピードが手ぶれしてしまう設定を超えやすい。そこでシャッタースピード優先モードにして、ISO感度はAUTOにした。露出補正をする必要もある。試し撮りしながら白飛びしない写真になるように露出補正の値を決めれば、後は自動的にF値とISO感度の数値が変わり、明るさを決めてくれるから、マニュアルモードで撮るときのように、明るさが変わればISO感度を変えなければならないという煩わしさから解放される。

露出補正の機能は久しぶりに使った。試し撮りをして、白飛びしない設定にしたら、明るさの面では大体上手くいった。ただ先ほども述べたように、明るい場所と暗い場所では自動露出(AE)でも明るさが異なってくるので、被写体がいる場所によって露出補正の値を変更する必要があった。

AFはAIサーボ。親指AFでAFボタンを押し続けていれば自動的に被写体にピントを合わせてくれる。問題は測距エリアだ。中央一点AFにするか、ゾーンAFにするか、一番幅広い61点自動選択領域モードにするか。これがなかなか難しい。例えば広めの領域で4箇所ほど選べるゾーンAFでどれか1箇所に決めると、被写体の動きに応じてゾーンエリアを十字ボタンで移動させるのが面倒なので、同じ構図になりがちになる。例えば横構図では右側が空きがちの写真ばかりと行ったような感じで。縦構図でサンバを撮ろうとすると、顔の方にピント併せたいから、エリアを移動させなければならず、構図を変える度にボタンを押して移動させる作業が面倒に感じた。では61点自動選択AFではどうだろうと試してみたが、後ろに動いているメンバーやサポーターにピントが合ったりするので、これが全く役に立たない。ということで、ゾーンAFで少々不便ではあるが十字ボタンでピントを合わせる位置を動かしながら撮っていった。

普段の撮影でAIサーボはほとんど使わないので慣れていないのだが、今回のパレードの撮影でコツは掴めてきたような気はする。AIサーボでピントが合う写真を撮るとスカッとする。

パレードはそんなに速い動きではないので、ワンショットAFでもいけることにはいけるが、せっかくなので練習も兼ねて、ほぼAIサーボで撮影した。

パレードを撮るときのカメラの設定まとめ(キヤノン)

  • シャッタースピード優先AE
  • ISO感度:AUTO
  • AFモード:AIサーボ or ワンショットAF
  • AF領域:ゾーンAF
  • ピクチャースタイル:スタンダード

神戸まつりのパレードを撮るのに最適なレンズ

400mmの焦点距離は実際便利だったかどうか。最初の方はメインストリートの人垣の隙間からなんとか狙って撮ってみた。演者達がちょうど良い大きさに撮れる。しかし前に生け垣が写り込むとどうも絵的に宜しくないので、難しいところだ。やはり場所取りが大切か。

他のカメラマンを見ると、皆脚立を持ってきていてそれに上り人垣の後ろから撮っていた。1段か2段くらいの脚立が多かった。なるほど、こういうシーンで脚立が威力を発揮するのか。近くのヤマダ電機に売ってないかと思ったが、なんだか店に入るのも面倒だったので、諦めた。

沿道から遠くにある車上で手を振っているミッキーとミニーを撮るには、400mmの超望遠がちょうど良かった。ただ近くを通りかかった際にはややアップ目にいなるので、300mm位の焦点距離がちょうど良いのではないかと感じた。

メインストリートからやや遠目の演者を狙う分には400mmの焦点距離は良い仕事をするが、近づくにつれアップ目になる。ほぼバストアップといった感じ。迫力があって良いが、全身を撮りたいなら、もう少し短めの焦点距離200mm位が良いかもしれない。真横まで来ると400mmで撮影するには近すぎて最短撮影距離の制約もあり、AFが合わない。反対側の沿道に近い演者を撮るにはなんとかなるがこちらもバストアップになる。

全体的にはCanon EF300mm F2.8L IS Ⅱ USMのような手ぶれ防止附きのサンニッパのレンズが最も最適なのではないかと思った。パレードを撮るには長すぎず短すぎず、動き物を超望遠で撮るときの手ブレのしやすさも、イメージスタビライザーがカバーしてくれる。あとはF値が小さいので被写界深度の操りに余裕が持てる。開放F値で撮れば背景が思いっきりボケそうだし、少し絞って撮れば、被写体がよりシャープに写りそうだ。持っていないから明言は出来ないが。今回は400mmで開放F値5.6のレンズを使ったが、超望遠なので背景はそこそこボケる。しかしもっと暈かした方がメインの被写体が際立つし、キラキラして綺麗なのではないかとも思った。

またCanon EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USMのようなズームレンズが、演者の位置に応じて焦点距離を自在に変えられるので重宝しそうだ。撮影位置が固定せざるを得ない花火撮影でもズームレンズは重宝するが、今回のようなパレードでもやはりレンズを変えている時間的・精神的余裕がないので、ズームレンズが楽だと思われる。

カメラを2台持っている場合は、1台に広角もしくは標準ズームレンズ、もう一台に望遠レンズを着けておくと、レンズ交換なしで二通りの写真が撮れる。二台持って行っておけば良かった。

キヤノンのカメラとレンズの肌の発色の良さと、ありのままに写す描写力を実感

普段ソフトボックスやレフ板などでコスプレ写真を撮ることが多いので、今回のパレードのように自然光だけで撮ってみて分かったのは、順光や日の当たらない場所にいる被写体を撮影してみると、キヤノンのカメラやレンズの肌の発色がすこぶる良いということだ。普段ソフトボックス+クリップオンストロボで人を撮影すると、ホワイトバランスが温かみのある色に寄ったりするのだが、今回はホワイトバランス微調整が不要なほどに肌の発色が良かった。またCanon 400mm F5.6L USMの描写力、シャープネスも素晴らしい。超望遠レンズの部類では15万円台と比較的安めで20年以上前のフィルム時代に開発されたレンズだが、とても良い仕事をする。人の肌をありのままに写してくれる。ありのままの描写はそのまま美しさにも繫がる。国際色豊かなパレードで肌の色は皆違うが、美しさは一様だ。