千里川土手で飛行機撮影をする際に持って行きたいレンズ

望遠レンズで撮りたい夢がある。
望遠レンズで撮りたい夢がある。

千里川土手では2回しか撮影したことがないが、早速レンズ沼に填まりそうな勢いだ。千里川土手はご存じの通り、頭上スレスレを飛ぶ飛行機を撮影できることで有名なスポットだ。最近ではテレビでも取り上げられ、土日休日になると大勢の人でごった返すという。

筆者は人混みを避け、平日に撮影に赴いている。1回目は魚眼レンズや超広角レンズを使って撮影していたが、昼間の撮影はそれらのレンズで対処できたが、夜には全く撮ることが難しくなった。

2回目は夜撮影を主眼に置いた。三脚と200mmの望遠レンズ、焦点距離が2倍になるエクステンダーを持参して撮影に臨んだ。飛行機の横っ腹と着陸直前および直後の後ろ姿を撮影してきたが、200mmの望遠でも足りないと歯痒くなることが何度もあった。

そしてあのレンズがあったらなぁ、このレンズがあったらなぁと、様々な物欲が頭の中を駆け巡ったのだった。

飛行機の横っ腹を撮るのに最適なレンズ

望遠レンズが最も最適だ。千里川土手は、飛行機の横っ腹を捉えるのにちょうど良い具合に道が延びているから撮りやすい。道沿いに歩けば、遠くからでも近くからでも撮れる。

理想的な撮影位置に簡単に陣取れるので、この場合はズームレンズでなくても、単焦点レンズで勝負したいところ。となるとサンニッパを押したいところだが、コストパフォーマンスに優れたレンズだとEF200mm F2.8L Ⅱ USMだろう。

間近で飛行機を撮るのに最適なレンズ

滑走路の真後ろ付近で撮影する場合は、超広角ズームが最も適している。単焦点の広角レンズでは画角を柔軟に変えることが出来ず、頭上を音速で飛び抜けていく際に視界の中で急速に変化する飛行機の大きさを捉えがたい。その点ズームレンズなら、飛行機の大きさに合わせてズームリングを回して最適なフレーミングで撮影することが出来る。

一風変わった表現を求めるなら、魚眼レンズも持って行きたいところだ。15mmや16mmの超広角域でもフレーム一杯に飛行機が写り込むことになる。

夜の飛行機を撮るのに最適なレンズ

明るい単焦点レンズが良いだろう。200mmの望遠レンズも良いが、滑走路に佇む飛行機を撮るなら、300mm以上の望遠レンズが欲しいところだ。

価格や性能面でオールマイティなレンズを求めるなら、Canon EF100-400mm F4.5-5.6Lの望遠ズームレンズが適している。キヤノンの純正レンズなので、画質も良いし、400mmの焦点距離は遠くの飛行機を捉えるのに有り難い。圧縮効果で夜景との相乗効果も期待できる。柵を越えて滑走路にまさに降り立とうとしている飛行機や、滑走路に降り立って佇んでいる飛行機を捉えるのには、ズーム機能が威力を発揮する。

純正品や画質にこだわらないなら、シグマの望遠ズームレンズの選択もアリだ。こちらのレンズは600mmの超望遠で飛行機を捉えることが出来る。400mmまでは純正レンズとが質が変わらないという評判だが、実際に使ったことがないので、何とも言えない。カメラ雑誌の検証記事を期待したいところだ。