寝そべっているポーズを撮るときのライティング

ルーレット台を再現。

今回紹介する作例はハコスタジアム大阪の4階白ホリゾントで撮影したコスプレ写真。白ホリでありながら全く白ホリ感がない。この写真をどのような過程で撮影していったのか追っていきたい。

作品は『賭ケグルイ』。電子書籍で買って、いつの間にか読むのを止めてしまったが、表紙の耽美なイラストに惹かれるのでジャケ買いしたいと常日頃から思っている作品である。

賭け事の作品なので、カジノのルーレット台に寝そべっているように撮って欲しいと言われた。漫画はほとんど読んでいないが、ルーレットの台に寝そべっているフィギュアに惹かれたので予約購入したまさにそのキャラを突発で撮る事になったのだった。

フィギュアの値段を言ったら驚かれたが、最近のフィギュアは高い。筆者がよく購入しているエヴァンゲリオンのフィギュアは1/7のスケールで2万円もする。13年前にアルターから販売された『けいおん』の平沢唯のフィギュアは1/8と一回り小さかったものの、ギターも付いて精巧で、表情の再現度も高く、顔もポーズも可愛い製品で、6,800円くらいだったように思う。何体か持っていたが全部落としてギターの弦も切れて、首も折れてしまった。最新のアルターの製品を見てみたら、『スクールアイドルフェスティバル』の渡辺曜1/7のフィギュアが28,380円。なぜここまで高くなってしまったのか。ウクライナ戦争による資材の高騰か、原油の高騰による輸送費の値上げか、円安の影響か。

最近の高額化するフィギュアの対抗馬として、4,000〜5,000円前後の安価なフィギュアも販売されるようになったが、やはりちょっと小さいようにも感じられる。かといって駿河屋や大阪日本橋のフィギュアショップなどで購入できる1,000円から2,000円前後で手に入るプライズのフィギュアは、どこか質感が安っぽいから、余り好きにはなれない。

余りに高額で観賞用と保存用の2体を買うのがお財布に厳しくなってきたので、数ヶ月後に発売されるRADIO EVAの真希波・マリ・イラストリアスのフィギュアを最後に買うのを打ち止めにしようかとも思いながらエヴァンゲリオンストアを眺めていると、iPhoneのマリの可愛いケースが出てきたから欲しくなってきたし、リボルテックも新しく三体出るから揃えようかなぁと物欲が止むことはない。

話題が逸れた。以下の項目に沿って、寝そべっている人物を撮るときのライティングや、白ホリで白ホリ感がない写真を撮る過程を解説していく。(全文:3,100字)

  • どのような要望にも応える為の機材のラインナップ
  • 肌を綺麗に撮るためのライティング機材
  • 寝そべっているポーズを撮るときのライティング試案
  • カメラの設定
  • ルーレット台を再現する為の小道具

今回の撮影で使用したレンズ