PayPayの100億円あげちゃうキャンペーンに乗ってみた – 20%還元だけど31%の高還元率を実現するための買い物攻略法

PayPayで高級レンズを購入!全額還元は残念ながら当たらず。
PayPayで高級レンズを購入!全額還元は残念ながら当たらず。

PayPayの20%ボーナス還元キャンペーンの情報が流れてきたのはツイッターだった。初めは「ふーん自分には関係ないかな」と思っていたのだが、いよいよキャンペーン開始日が近づくにつれてツイートの方はヒートアップしていき、とりあえずインストールだけでもしておこうかとiPhoneにアプリを入れた。いざキャンペーンが始まると、全額還元ボーナスが当たったとかいうツイートも流れてきて、これは運試しに何か買っておいた方がお得なのではないかという気分になってきた。

こういうキャンペーンがあっても高額商品購入に尻込みしてしまいガチだが、こういう時こそ投資で言うところの絶好の機会なのではないだろうか。自分から動かないことには得をすることは出来ない。清水の舞台から飛び降りる覚悟で、PayPayで高額商品を買うことにした。

初めはプロフォトB1Xに狙いを定めた。B1Xが27万円、それをリモートで光らせるためのトランスミッターAir Remote TTL-C キヤノン用が6万円ちょっとするのだが、27万円のB1XをPayPayで決済すれば月額上限の5万円が翌月にPayPayの残高に反映される。その還元ボーナスとビックカメラの還元ポイントでトランスミッターを買えば実質タダで6万円相当のトランスミッターが手に入ることになる。

早速ビックカメラで商品を検索してみたが、どれもお取り寄せだった。PayPay20%ポイント還元キャンペーンは100億円が上限で、いつ終わるかはわらかない。恐らく100億円に達したらアプリから告知があるのだろう。或るツイートによると、今週土日が山なのではないかと販売員が言っていたというので、これは急がなければならないと、取り寄せにどれだけ時間がかかるか分からないB1Xの購入は保留して、前から1度持っておきたかったCanon EF24-70mm F2.8L Ⅱ USMを購入することにした。

ビックカメラで検索してみると税込みで21万円。カカクコムでの最安値は168,000円だが、どうも買う気がしない。昔カカクコム経由で最安値だった店で購入して初期不良の機材に当たった事があるからだ。ということでPayPayの20%ポイント還元キャンペーンが終わらない内にと朝一でビックカメラに行ってきた。

お店に行ってみるとPayPayのポスターが。ペイペイ!! 早速レンズコーナーでガラス越しにレンズを確認。特選!のシールが貼ってある。店員さんを呼ぶと、キヤノンのロゴが背中に入ったベストを着た中年の店員さんがやって来て色々説明を受けた。旧型やF4との違いを聞いたら、やはり描写力が良いという事だった。以前或る雑誌でこのレンズがボロクソに貶されているのを立ち読みして購買意欲が衰えていたのだが、やはり今を逃したら永遠にお得に買えないので購入を決めた。試しに最後に価格交渉は出来るか聞いてみたがキャンペーン中でもあるしこれ以上は厳しいとのこと。しかしPayPayとのポイント還元キャンペーンと合わせると断然お得。

PayPay決済でのビックカメラポイント還元率は8%。2週間ほど前にビックカメラ.comでカラーフィルターを購入した時に付いてきたポイント3%還元アップのクーポンを提示したので、合計11%のポイント還元。ビックカメラのアプリをインストールして初めて買い物するときもポイント3%還元アップのウェブクーポンが着いてくる。

■本体購入価格・・・210,049円

  • PayPayボーナス還元20%・・・約42,000円
  • ビックカメラポイント還元11%・・・約23,000円
  • エポスカードポイント還元0.5%・・・1,050円
  • エポスカードポイントアップ・・・2,100円
  • エポスカード年間50万円利用ポイント還元・・・2,500円

70,650円のポイント還元で、実質139,399円で購入できたことになる。

PayPayの支払いにはエポスのクレジットカードを紐付けた。エポスカードの実店舗でのポイントアップ還元については、ゴールドカード/プラチナカード会員のみ、ポイントアップ対象の実店舗を3つまで登録しておくとポイント還元率がアップするが、PayPayでの支払いで適用されるかどうかは不明。またエポスカード年間50万円以上の利用で2,500円分、100万円以上の利用で10,000円分のポイントが還元されるが、今回の購入で年間40万円以上使っているので、ゴールの8月までに恐らく達成するだろうから2,500円分ポイント還元される。しかし別の買い物分の利用も含まれるので正確を期す為に今回は計算から除外した。

エポスカードのポイント還元はマルイでの買い物以外では0.5%と他のカードと比べると低めだが、よく利用する実店舗でポイントアップ対象となっていれば1%になるし、書籍のネットショッピングHontoやその他のネットショッピングと数多くタイアップしていて、たまるマーケットをブラウザにインストールしておけば対象ショッピングサイトに繋いだときに自動的にポップアップで知らせてくれるので便利。1%以上のポイント還元になる場合が多い。

実際にビックカメラでPayPayを使って決済してみた!

決済手順は店員さんが親切に教えてくれた。まずアプリを起動させてレジに張ってあるQRコードを読み取り、自分で金額を入力する。高額だから一桁間違えないように注意しないといけない。そして決済。ペイペイ!と音が鳴る。全額還元キャンペーン(上限10万円)は当たらず。Yahoo!プレミアムと連携させて当選確率を1/40から1/20に上げたがダメだった。

来年1月10日にPayPayのアプリに還元ボーナスが反映される。とりあえず20%還元キャンペーンが終了する前に買えて良かった。

同じ店でもネットショップと実店舗では価格が異なる

カカクコムをよく見るとコジマネットとJoshinが税込み178,000円。ただしネットと実店舗は価格が異なり、JoshinWebの商品ページにもその旨記載されていたから実際はポイント還元率も考慮に入れたら同じくらいの値段の可能性がある。今のところ家電量販店のネットショップではPayPayの決済には対応していないので、恐らく最善の選択なのではなかっただろうか。値段を調べに実店舗に赴くのも大変なので、ネットで実店舗の価格を知ることの出来るビックカメラが最も手間がかからず良い。ビックカメラはネットショップと比べると割高で、同じ10%ポイント還元のヨドバシカメラと同じ値段だったが、実質的にどこよりも安く手に入ったし、良い買い物が出来た。

100億円あげちゃうキャンペーンの真意は?

しかしなぜ100億円もの大金をばらまくのか。販促費や広告費として捉えれば分かりやすい。或る記事によると、スマホ決済サービスアプリへの登録は利用者にとってハードルが高い。そこで20%還元という大胆な策により、アプリに銀行口座やクレジットカードやYahoo!マネーなどを紐付けたりする心理的ハードルを低くしてサービスの普及を図ったのだという。またツイッターなどで全額還元当たったと呟くことが宣伝効果になる。実際筆者が購入に踏み切ろうと決めたのも全額還元当選ツイートだった。記事では自慢ツイートとも呼ばれているが、人は自慢したがる生き物だという習性を宣伝効果として利用しているところも巧みだ。

最初PayPayとツイッターで聞いたときはどこの会社だろうと訝ったが、Yahoo!とソフトバンクの合弁会社と知り少しハードルが下がった。その後PayPayで全額還元に当たったというツイートが回ってきてハードルが大きく下がり、アプリだけインストールしたのが昨日。得かどうか清水の舞台から飛び降りるべきかもう100億円達成するんじゃないかと色々考えて何を買うか決めたのが今日の早朝、焦るように朝一でビックカメラに行き21万円の高級レンズを購入。消費者心理というか群集心理というか、こういう所を巧く突いた戦略だと思った。スマホアプリでGoogleを見ていたら、たまたま見つけた記事も筆者と似たような心理で買い物に走ったそうで、皆考えていることは同じだ。この人の記事によるとiPadPro購入の場合は予約でもPayPayの事前決済でキャンペーン対象になるから、やはりプロフォトB1Xでも良かったかと思ったが、アレは更に6万円ほど高いのでクレジットカード一括払いよりも無利息ショッピングローンで買った方が良いかなと思い見送ったのは正解だった。

プレスリリースによると今後ドンドン使える店舗が増えるそうなので、PayPayが実店舗での主要決済になる日も近いかもしれない。

しかしポイント還元率が高いだけでこんなにも衝動的な消費行動に走ってしまうとは、消費税10%対策に政府がポイント還元を画策しているが、或る程度効果はあるのではないか。まぁ今回は20%の高還元率だったから前から狙っていた物を衝動買いしたけれど、数%程度ならやはり重い腰のままだったかも知れない。