キヤノンの135mmの中望遠が欲しいなぁと思っていた矢先、TwitterのTLにシグマが135mmのレンズを発売するとの発表が流れてきた。価格・発売日ともに未定で、マウントはキヤノン、ニコン、シグマの3種類になる予定。
Canon EF135mm F2L USMはAmazonで購入数するなら10万円を切っているお手頃価格だ。十数年前に発売されたレンズだが、名玉レンズとしてカメラ愛好家から愛されている。
同じLレンズの称号を冠したキヤノンの望遠系レンズにCanon EF200mm F2.8 II USMが存在する。こちらは135mmよりも望遠効果が期待でき、雨撮影などにも重宝するが(85mmの中望遠レンズよりもストロボを炊いたときに雨粒を捉えやすい)、Canon EF135mm F2L USMは神戸のブライダルフォトグラファーで光の魔術師の異名を取るイルコ・アレクサンドロフ氏が雨撮影で愛用しているレンズでもある。
プロカメラマンからも愛用されている135mmの焦点距離を持つレンズが遂にシグマからも発売されることとなったわけだが、シグマと言えば、名玉の誉れ高い望遠ズームレンズ、SIGMA APO 70-300mm F4-5.6 DG MACROの存在も忘れてはならない。2万円以下で20万円する純正レンズと同等の写りをすると評判の、コストパフォーマンスに優れたレンズを世に送り出しているメーカーだ。
今回のレンズ、価格が未定という事で情報量も少なくどのような写りをするのか気になるところだが、キヤノンの開放F2と比べ、開放F1.8を実現している。これはシグマの標準ズームレンズが純正の開放F2.8に対してF1.8を実現したときと同じくらいの衝撃がある。
作例が見つけられず、写りの程は分からないが、135mmの焦点距離で開放F1.8はかなりの暈けが期待できそうだ。ポートレートとして使えば、いつも撮っている絵とはひと味違う魅力的な写真が撮れる事だろう。135mmという焦点距離はモデルの心象をまた別の次元で捉える事が出来る魔術的なレンズだ。