iPhoneを使用中に、いきなり上のようなポップアップウィンドウが表示された。そこには次のような英文が記されていた。
The iTunes Store is unable to process purchases at this time. Please try again later
日本語に訳すと、「今現在、iTunesストアは購入処理が行えません。しばらく経ってからお試しください。」となる。
検索して出てきた解決策の数々
これはどういうことだろうとグーグル検索で調べてみると、解決策を記したブログがたくさん出てきた。そのうちの幾つかを選んでアクセスしてみると、ログイン中のAppleストアのアカウントを一端サインアウトして再度ログインすれば良いとか、しばらく時間を置けばよいだとか、iOSをバージョンアップするとか、iPhoneを再起動するなどなど、様々な解決策が書かれていた。
しかしどの方法も面倒だったので、独自に解決策を試してみることにした。今回はこの症状が起きた直前の操作と、ポップアップウィンドウが表示されたときに生じた不安と懸念、症状が改善したときに行った事の3点を書き記していく。
或るスーパーのアプリ紹介ページからAppストアにアクセスした
まずこの症状が出る前に、或るスーパーのサイトに繋いでいた。マイナンバーカードと連動したマイナポイントで還元率が高いアプリはどれだろうと調べている最中に最も還元率の高いアプリを見つけたのだが、このアプリはいつも買い物しているスーパーで使用できるだろうかと店の名前を入れて複数キーワードで検索すると、スーパーの公式サイトに辿り着いた。
するとサイトのヘッダーすなわち最上部にスーパー独自のアプリを紹介するバナーが表示されていたので、タップすると、ストックフォトだろうか、夫婦の笑顔の写真がスマホ画面いっぱいに掲載されているアプリ紹介ページに辿り着いた。
よく見る「Download on the App Store」のアイコンが表示されていたので、これをタップするとApp Storeに辿り着いた。
アクセスしたサイトの安全を確認する方法
まずここまでで確認しておきたい事として、スーパーのサイトはGoogleの検索結果の2番目であった事と(1番目はスーパー建物内に併存している別名のモールのサイト)、サイトURLの先頭にSSLサーバー証明書の鍵マークが表示されている事から、安全な公式サイトである事を確認した。
またサイトのリンクから辿り着いたAppストアの画面を一度閉じて、iPhoneの画面に表示されているAppStoreのアイコンをクリックしたら、再び同じ画面が表示された事で、Appストアも公式である事を確認。
この2点の確認を根拠に、アクセスした一連のサイトが安全な公式サイトである事を前提として話を進める。(サーバ証明書付きのフィッシングサイトも増加中だが、ここでは除外する)
ポップアップウィンドウ表示の原因はLINE?
ちょうどAppストアの当該アプリ紹介画面を表示させたときに、知人からLINEのトーク通知が入った。通知バナーをクリックしてLINEを立ち上げると、少し経ってから冒頭に上げたポップアップでの警告が表示された。
ポップアップウィンドウが表示されたままだとLINEが操作できない。そこでOKボタンを押してみると、警告ウィンドウが消えた。しかし十数秒ほど経つと再びポップアップウィンドウが表示される症状が続いた。
LINEアプリを閉じるとポップアップが表示されなくなる
これは何かたちの悪いウイルスにでも感染してしまったのだろうかと不安になったが、LINEアプリを閉じるとポップアップウィンドウが表示されなくなる事に気づいた。
Google検索してみると、LINEアプリを使っていて当該ポップアップウィンドウが表示されたという記事タイトルが出てきた。また他のブログでは、LINEアプリが混雑していて不具合が生じているのが原因かもしれないと書かれていたので、5分ほど待ってからLINEアプリを立ち上げてみたが症状は解消しなかった。
しかしどうやらLINEを使っていて同じ症状に見舞われている人が多そうだ。単に使用率が高いアプリだから、そのような結果が出てくるのかもしれないが。
ウイルス感染の不安が生じる
また検索して出てきたブログには、この症状が出ている間はLINEは使用しない方が良いという事も書かれていた一方で、その理由は書かれていなかったので、なぜ使用してはいけないの?という疑問と共に、iPhoneが悪質なウイルスに感染したのではないかという不安が生じた。
この症状が出ている間に特定のアプリを実行すると、IDやパスワードが抜き取れらる悪質なウイルスなのだろうかと不安になった。
LINEはログインを試みると、端末情報が通知される
LINEアプリの場合は、自分が使用しているスマートフォンやPC以外からのログインが試みられたとき、LINEアプリのLINE公式アカウントに通知が行くようになっている。そしてログインに成功した場合は、ログインしたデバイスのある地域とIPアドレスが表示されるようになっている。幸いにして、今のところ自分自身のデバイスからしかログインされていないが、全く不明のデバイスから何度かログインを試みられたのを通知で知る事が出来た。通知のログはLINE公式アカウントのトーク履歴に残っている。
LINEアプリに他の第三者がログイン中でないかを確認する方法
他の全く関係の無い第三者がログイン中でないかを調べるには、LINEアプリの設定画面から確認する事が出来る。
1.ホーム画面の上部左端にある歯車マークをタップ。
2.設定画面が表示されるので、「アカウント」をタップ。
3.下の方にある「ログイン中の端末」をタップ。
4.ログイン中の端末が表示される。
MacとiPhoneの二台の情報がアイコンで表示されていた。Macの方には自分のパソコン名と、恐らくIPアドレスから割り出されたものと思われる地名、何日前にログインされたかが表示されている。
起動中のアプリをすべて閉じると、ポップアップウィンドウが表示されなくなった
Appストアの画面をスライドして消して、LINEを立ち上げてみたが、やはりポップアップが表示される。
iPhoneの画面の一番下から指で右上に向かってなぞり、Safari画面を表示させたり引っ込めたりしている内に、起動した事のあるアプリが随分溜まっている事に気づいた。
そこでテーブルの上に手品師が並べたトランプのように表示されている数多のアプリの画面を指で上に次々とスライドさせて、起動中のアプリをすべて閉じた。
そしてもう一度LINEを立ち上げてみると、ポップアップウィンドウが出なくなった。
ポップアップが表示されなくなった原因
- 多すぎる起動中のアプリを閉じた。
- 不具合発生から時間が経ち、自然に解消。
- LINEアプリの不具合の解消。
この3つの内のいずれかが、症状が治まった原因と考えられる。
今回はとりあえず不具合が解消したが、このようなポップアップが表示されるとウイルスに感染したのではないかと不安になる。また何か変化があれば追記していきたい。
まとめ
- 件のポップアップが表示されるのはLINEアプリが原因
- 詳しい原因は不明
- LINEアプリを閉じるとポップアップは現れなくなる
- ウイルスである可能性は低い
- 再ログインや再起動、放置など様々な解決策がある
- 今回は起動中のアプリをすべて閉じて解決