皆さんのご自宅に、光コラボレーションの勧誘電話がかかってきたことはないだろうか。この光コラボレーション、勧誘方法がやや粗雑で、方々から苦情が出ている。筆者自身が電話を受けた時は、てっきりNTTからかかってきているものと勘違いするような話しぶりで、口頭で伝えられた会社名をネットで検索してもホームページが出てこない。危うく訳の分からない会社を通して訳の分からないプロバイダに転用するところだった。
勧誘自体は別に違法でも無いし(契約者の意思に反して転用を強行すれば違法となる)、通信の品質についてもおそらく問題は無いのだろうが、NTTから電話がかかってきていると錯誤させるような口調ぶりで、非常に紛らわしいのが苦情の主な内容となっている。
「光コラボレーションに申し込むと、プロバイダ料金分だけ安くなる、今現在使っているプロバイダで何らかのオプションサービスを契約していたり愛着がないようなら、乗り換えた方がお安くなるのでお得です」という内容だった。てっきりNTT本体からかかってきていると思ったから、相手に契約番号や個人情報を伝え、転用番号まで発行して転用しかけたが、会社名をネットで調べてみてもホームページが出てこないので、咄嗟に電話を入れてキャンセルさせて貰った。消防署の方(角)から来ました詐欺やオレオレ詐欺なんて引っかからないと高をくくっていたが、実際に電話がかかってくると分からないものだ。こうして肉声で話していると、警戒心が緩み、気を許してしまい、NTTからの勧誘だとアッサリ騙されて、電話の向こうの相手に促されるままに、個人情報や契約番号を伝えてしまった。(ちなみに余りネットに詳しくない叔母は、今使っているサービスは終了すると言われ、聞いた事もない会社の光コラボを契約してしまった。)
光コラボを選んでも料金はそんなに変わらない場合がある
光コラボレーションは、今回筆者の自宅に勧誘電話がかかってきたようなよく分からない名前の会社のプロバイダもあれば、OCNなどのように有名なプロバイダ会社も提供しているサービスだ。今までよりも料金が安くなるというのが最大の触れ込みとなっている。
ドコモも「ドコモ光」という名称で、光コラボレーションのサービスを提供している。筆者はドコモユーザーなので、ドコモ光に申し込めばスマホの料金が安くなるので長らく検討していた。
しかしよくよく調べてみると、そんなに料金が変わらないことに気づいた。筆者が契約しているNTT西日本のフレッツ光ネクストは、長期契約の「もっともっと割り」が適用されており、670円割り引かれている。
一方ドコモ光のセット割りは、データSパックなら500円、データMパックなら800円の割引となる。
筆者はデータSパックを契約しているが、4月は桜撮影などの旅行で方々に飛び回っていたせいか、上限の2GBをあっという間に越え、4月20日には3GBも越えて128KBの通信制限かが買ってしまった、旅先で電車の時刻表を調べたり地図を調べたりする際に大変不便だったので、データMパックに乗り換えようかと検討していた。
そもそもドコモ光が光コラボレーションのサービスであることに気づかなかった。てっきりドコモとNTTがコラボして割引サービスを提供していると勘違いしていたのだが・・・・・・、あれ?コラボしているからやっぱり光コラボか。同じ会社なのにコラボなの?とこれまたややこしい。NTTとドコモは同じグループの会社なので、その辺り錯誤しやすい。こちらを立てればあちらが立たずで、ドコモ光に転用してしまうと、10年以上の長期契約で割引額を育ててきたNTT西日本の「もっともっと割り」は消滅してしまうのだ。てっきり「もっともっと割り」が適応されたまま、セット割りも適用されるものと考えていた。
プロバイダ料金分だけフレッツ光ネクストの料金は安く設定されている。これがドコモ光に転用すれば、今までのプロバイダは使えるままでプロバイダ料金はかからないが その分料金が高くなっている。この時点で双方の光サービスの料金はほとんど変わらない。
利用額の多いドコモユーザーはドコモ光がお得!
ここから先がネックとなってくる。ドコモ光のセット割りでは、データMパックなら800円引き、データSパックなら500円引きだ。データMパックなら百数十円程度お安くなるが、データSパックなら百数十円高くなる。筆者のような少額プランの場合は割引額が小さい。しかしウルトラシェアパックなどの高額プランになると、割引額は2,000円、3,000円と大きくなってくる。なのでヘビーユーザーはドコモ光に転用した方が、割引額の面でお得となる。
他にもメリットがある。Dポイントだ。DカードGOLDに申し込んで、ドコモ光の料金の引き落とし先にすると、ドコモ光料金の10%のDポイントが還元される。月々11,000円なら1100ポイント還元となる。Dカードゴールドの年会費が10,800円なので、年間にして2,000円程お得にポイントが貯まる計算になる。高額ユーザーなら更にポイント還元額が上がり、ゴールドカードの年会費の元が取れるだけでなく、Dポイントが貯まりやすくなる。
Dポイントはローソンやマクドナルドなどでも使えるので、撮影で外出する際には何かと便利でお得なのだ。
DカードGOLDユーザーなら、スマホを紛失したり壊したりした場合は、10万円までキャッシュバック!
更にスマホを紛失したり壊した際に、同一機種・同一カラーのスマホと交換すれば、10万円までキャッシュバックして貰えるというアフターケアサービスもある。
つまり実質、ゴールドカードの年会費でスマホの長期補償に入っているようなもので、年会費は全額ポイントで還元され、更に僅かではあるが、筆者のスマホ契約プランの場合は、他のクレジットカードで引き落とすよりも、年間1,000円~2,000円程度の多いポイントが還元されるという事になる。
後はクレカのゴールドカードによくある国内空港ラウンジ利用無料や国内・海外旅行保険などの付帯サービスもある。年間100万円以上の利用で、携帯購入や、ドコモのその他のサービスで使える1万円相当の割引クーポンも貰える。
株式会社丸井が発行しているエポスカードも年間100万円以上の利用で1万円相当のエポスポイントが貰えるが、あちらは通常のポイント還元率が0.5%なので、すべてDカードに支払いを移行した方がお得かとも考えた。
そう考えると、ドコモユーザーの筆者としては、万が一10万円もしたiPhoneを紛失したり再起不能になるくらい壊してしまった時の為に、ドコモ光に転用した方がお得かなと心が揺らいでいたのだ。
Dポイント1万ポイント還元キャンペーンなどに釣られてしまいそうだったが、もっともっと割が適用外になってしまうし、NTT西日本のフレッツ光ネクストもポイント還元サービスが充実しているので、またじっくり再検討することにした。ドコモの高額ユーザーなら早々と乗り換えていたことだろう。