SONY BRAVIA KJ-49X9000F 購入レビュー! 購入に至るまでの経緯と購入後の4Kテレビの感想

BRAVIA KJ-49X9000F

以前テレビとカメラ・レンズ、似たような価格ならテレビを買った方が幸せになれるんじゃ無いか、というような主旨のブログを書いたが、今回遂にテレビを買った。19万円+リサイクル料2950円なり。

キヤノンLレンズとSonyの4Kテレビ、悩ましい選択

ヨドバシカメラのポイントを使ったので、実際に支払ったのは4万円ほど。追加の5年保証もポイントを充当させ、こちらも実際に払ったのは4500円ほど。

型落ちのテレビが安くなるのは6月!

6月の時期はテレビが最も安くなる。というのも5月から6月にかけて新製品が出るので、1年前に発売された型落ちテレビが在庫処分も兼ねて安くなるのだ。どれくらい安くなるかというと、カカクコムで調べてみたら、発売当初は20万円の4Kテレビが、10万円から11万円まで安くなっていた。

テレビ番組は余り見ないのだけれど、これを機にリビングのテレビを大きいのに買い換えようか、今使っている32インチのテレビを自室に置いて映画などのBlu-rayを少し大きめのディスプレイで見たいという事もあり、コスプレ撮影後に機材を担いだままヨドバシカメラに直行した。

ヨドバシカメラのポイントが14万8000円分残っていたので、丸々ポイントを使って買えたのだが、実際に店頭でテレビを見てみると、一点気になることがあった。欲しいのはソニーのブラビア、BRAVIA KJ-49X8000E。上位機種のBRAVIA KJ-49X9000Eもヨドバシカメラで118,000円だったが、既に売り切れていたので下位機種に狙いを定めていた。この点だけでも心名残な買い物になりそうで、やはり1万か2万上乗せしても上位機種が欲しかった。しかしないものは仕方が無い。

ところが売り場には最新機種の43型が上の方に展示されている。画面には横にスクロールしていく風景映像が流れていて、並べて設置されている旧機種と比較できるようになっている。最初何のための比較なのか分からなかったが、よく見ると、最新機種の方のスクロール映像はスムーズに表示されている一方、旧機種は残像が酷いことに気づいた。見ているだけで乗り物酔いしそうだ。

こんなに残像が酷いなら、最新機種の方が良い。ということで最新機種が陳列されているコーナーに移動し49型を見つつ、通りかかった店員に思い切って声を掛けたのだが、その時点ではまだどちらにすべきか決めていない。

最新機種も下位機種と上位機種があり、BRAVIA KJ-49X7500F、BRAVIA KJ-49X8500F、BRAVIA KJ-49X9000Fのラインナップとなっている。数字が大きい方が上位機種となる。店頭では確か8500と9000を見比べたと思う。9000の方が明るい描写になると説明を受け、確かに比較してみると9000の方が明るかった。

ヨドバシカメラのお姉さんの話を聞いている内に、最新の上位機種の方に気持ちが傾いていった。値段は保有ポイントを超えてしまうが、10年持つと言われ、昔はソニータイマーなんてのがあったけれど大丈夫か、昔スカパー!のリモコン受信部が購入から1年半で壊れて修理代を聞いて買い換えるのを断念したと伝えたら、そういう話(ソニータイマー)も昔はあったが今は対応しているというような話だった。個体差はあるかも知れないが長く持つように作られているようだ。それに長期保証もある。

55型も勧められたが、高めのキャビネットの上に置くので、天井につっかえないかどうかが心配で49型にした。49型でさえ店頭で見た大きさに、本当に入るだろうかと心配になったくらいだ。家できちんと寸法を測っておけば良かったかも知れない。55型はややお高いお値段になるし、それこそ来年の型落ちになる時期に追加で購入することも実物が家に届いてから考えた。

後は値段交渉。お安くして貰った。

テレビの設置

2本の脚を付属ネジで取り付ける必要がある。
2本の脚を付属ネジで取り付ける必要がある。

さて2日後に届く。ヨドバシカメラはカメラの設置までは無料でして貰えるのだが、もし設置予定場所にテレビが入らなかった場合のことを考えて、自分で組み立てることにする旨購入時に伝えておいた。ヨドバシカメラのお姉さんも一人で設置できたと言っていたから大丈夫だろうと踏んだ。

使っていたテレビはB-CASカードを入れたまま、配送業者にお渡し。リサイクル料2950円を支払う。テレビのリモコンはこちらで預かったままにしておいた。同じテレビがもう一台有るので、万が一故障したときの予備に取っておきたかったからだ。

箱から一人で取り出す。ビニール袋に包まれているので、それを猫の首根っこを掴んで上げるかのように箱から引き出した。取扱説明書には二人で設置するように書いてあるので、余りオススメできる取り出し方法ではない。ビニール袋が破れたら20万円の塊がフローリングの硬い床に落ちる。もしくは外箱をカッターナイフで切り裁いて開けるという方法もいいかもしれないが面倒くさかったので止めておいた。とにかく液晶部分にテレビを掴んでいる指の力が強く加わると良くないので、その辺りだけは細心の注意を払った。

箱から取り出したらテレビに設置用の脚を着けなければならない。ハの字型に付くようになっている。地震で揺れても倒れにくい設計なのだろうか。ビニールを外すと液晶部分はむき出しになるので、毛布を敷いてその上にテレビを置く。しかし脚を取り付ける際に段差が出来てテレビ下部は浮くが、テレビ上部が床に傾く形になり圧力がかかっていそうでどうも精神衛生上良くないので、テレビ上部の左右に折り曲げたクッションを挟んで高さを均等にして、自前のプラスドライバーで左右2箇所ずつ、計4箇所を付属のネジで固く留める。

脚の取り付けが完了したら、キャビネットに持ち上げて乗せた。一人で十分持ち上げられる重さだった。普段コスプレ撮影で15〜20キロ近い機材を両肩に抱えて歩いていたのが、こういう場で役に立ったのかも知れない。

実際に設置してみると天井部分は十分に余裕があった。

ソニーのBlu-rayレコーダーが有るので、そこから伸びているコードでアンテナをテレビ背面に繋ぎ、同じくBlu-rayレコーダーからHDMIコードを繋いで、B-CASカードを差し込んで設置終了。これを機にHDMIコードもいい物に買い換えようかと検討。

あとは地震時の転倒用のプラスティックの帯も付いている。テレビにネジで取り付けてから、AVラックの裏面に釘で固定すると取扱説明書に書いているが、キャビネットの裏面の板が薄いので、後ろの壁の枠にネジで固定した。これで地震対策も一応は出来た。

テレビの設定

さてこれからテレビの設定。まずはインターネットの設定をする。家のインターネットは光でWi-Fiにしてあるので、有線LANで繋ぐ必要が無い。設定も簡単で、AOCCボタンを押すだけで、簡単にインターネットに繫がった。

問題はグーグルのアカウントを設定するときだった。やはりパソコンでは無くリモコンだけでインターネットの画面を操作するのはややこしいし、使い勝手も悪い。既に作成していたアカウントにログインするだけなので、二段階認証まではスムーズに進んだが(パスワードの入力はキーボードでは無く十字キーで文字を選ぶ形なので面倒。あと外部からパスワードが見えないようにカーテンやドアを閉めて作業した)、そこから先に進むボタンに移動する際に難儀した。どのボタンを押せば下に表示されている「進む」に辿り着くのか分からず、また画面の下に何らかの警告を示すサブバーが表示されて「進む」ボタンを隠していたり、サブバーを消すにはどうすればいいのか迷ったり、試しに決定ボタンを押してみたらプライバシーポリシーの長々とした文章が表示されたり、その下に辿り着けば先へ進むのかと下ボタンを押し続けて文章が終わるのを待ったり、結局そこには進むボタンは無かったり、元の画面に戻るにはどうすればいいのか分からなかったり、戻ってみたらグーグルアカウントとして登録しているEメールアドレスとパスワードを入力する画面に戻ってしまったり、画面の中で迷子になってしまった。

ようやく右矢印ボタンを押せば「進む」ボタンを押すことが出来る状態になった。この迷子で一〇分から二〇分くらい浪費してしまった。

後はテレビ局の選局の設定。郵便番号を入力し、住んでいる都道府県を選び、表示された各チャンネルで間違いが無いか確認を促され、間違いなかったので設定を続行させる。簡単に設定できた。

4Kテレビの感想

大迫力だが、1.5mくらい離れて観るので、1つ大きい55インチでも良かったかも知れない。
大迫力だが、1.5mくらい離れて観るので、1つ大きい55インチでも良かったかも知れない。

実際にテレビをつけてみると凄い迫力。今まで32インチのテレビを使ってきたが、49インチに変えるとここまで迫力が違うのかという感じ。店頭で見ると、やはり電気店はスペースが広いので、49インチでも小さく見えるが、家のリビングに置くととても大きく感じられる。

父の好きな阪神タイガースの野球中継をテレビ見て貰ったが、大満足してくれた。選手も大きく写るし、後ろの選手達も大きい。観客も大きく写る。テレビ番組がまだ4K対応していないから本来の綺麗な画質ではないのだろうが、前に使っていたフルハイビジョンのテレビよりも十分に綺麗だ。画面の隅に表示されるデジタルの選手名やスコアボードなどは鮮明に写っている。

次はBlu-rayを再生してみることにした。一九八〇年代に制作され、デジタルリマスターされた海外ドラマのBlu-ray。これが今まで見ていた画質は何だったんだという程綺麗に写る。まるで最近作られたテレビドラマのような画質だ。

次にアニメのBlu-rayを再生してみた。ギルティクラウンとヱヴァンゲリヲン新劇場版3.0。これも文句なしにクリアな画質だった。

次にネット配信されている映画の予告編を再生してみた。リモコンに4つのネット動画配信のサービスボタンがあり、ボタン1つで立ち上がるが、今回は6ヶ月だけ契約したビデオマーケットというサービスを再生してみた。何でも一部の選りすぐった作品は、今まで培ってきたテレビ技術を元に最高級の画質で提供しているという。「君の名は」などもあるが、やはり高度な最新技術なのかラインナップは少ない。他の2K動画は充実したラインナップとなっている。

映画を試しに再生してみると、これが驚くほどクリアすぎる画像。まるでピカピカに磨かれた鏡かダイヤモンドのように美しい映像体験を楽しめる。家庭用のテレビでここまで美しい臨場感溢れる映像を楽しめるとは。30年くらい前ならこれ程大きく描写の美しいテレビはお金持ちの家にしか無かったが、庶民でも手に入れることが出来るようになったのは時代の進歩を感じる。子供の頃に家で綺麗な映像で映画やドラマやアニメが見たかったという夢が実現している感がある。

使いやすいリモコン

薄くて直感的に操作できるBRAVIA KJ-49X9000Fのリモコン。
薄くて直感的に操作できるBRAVIA KJ-49X9000Fのリモコン。

ソニーと言えば、リモコンの使い勝手の悪さが個人的に印象に残っている。家にあるBlu-rayレコーダーもハイレゾコンポもハイレゾスピーカーも全部リモコンの使い勝手の悪さで損をしている。Blu-rayレコーダーのリモコンは本体が小さいばかりで無くボタンも小さくて押しづらい。ハイレゾスピーカーもなんか簡略化しすぎてどのボタンを押したら良いのか分かりづらく操作性が悪い。スティーブジョブスの禅の精神、無駄なものを一切省くという精神を誤って援用しているのでは無いかと思えるほどだった。技術にばかり目が行きすぎていて、ユーザービリティがおざなりになっている感があったソニー製品のリモコン。年寄りの親には、これは使いづらい。

しかし今回のテレビリモコンは、使いやすかったパナソニックのテレビリモコンと比べても、スリムで薄くてとても使いやすい。ボタンも何を押せば何がどうなるか、直感的に分かるようなリモコンになっている。オマケにBlu-rayレコーダーもテレビのリモコンで操作できるようになっている。ただBlu-ray再生時のメニューはどのボタンを押せばいいのか分からなかった。それでも今まで使ってきたソニー製品のリモコンの難解さからは想像できないほどにスタイリッシュでシンプルになっていた。

テレビをつける度に、デカい!と感嘆してしまう。廊下からテレビが付いているのが見えただけで、大きいと感じ、ニヤついてしまう。買って良かった。55インチの方を買っていた方がもっと幸せになれたと思うが、またお金を貯めて1年後ぐらいに追加で55インチを買うかも知れない。インターネットが普及してからテレビはほとんど見なくなったが、BRAVIA KJ-49X9000Fを購入したことで、テレビの視聴時間が増えるかもしれない。アニメもまた録画していこうと決意を新たにしたのだった。