iMacのメモリを買い換えた。或る高負荷ソフトを使用中に、ポンと音がしてメモリが壊れ、パソコンが立ち上がらなくなったので、しばらく元の8GB(4GBx2枚)で使用していたのだが、どうもRAW現像ソフトやフォトショップなどの立ち上がりや画像表示のスピードが鈍い。
もう一つ気になるのが、Canonの純正RAW現像ソフト、デジタルフォトプロフェッショナル(DPP)で複数のファイルを一括でJPEG変換すると、アクティビティモニタのCPUタブにある項目の1つ、%CPUに表示されるbatch workerと呼ばれる項目が300〜500%近くになりファンが唸る。こんな負荷率は異常かなぁと不安だったのだが、Googleで検索してもめぼしい情報が出てこなかったので、為す術もなかったので放っておいた。
春に13日間桜撮影旅行に出かけて、撮影データも溜まり、RAW現像ソフトの立ち上がりや写真閲覧、パラメータ変更の動きが鈍いことにイライラしたので、思い切ってメモリを買い換えることにした。
前回購入したのは8GB×2枚だったが、今回は16GB×2枚。価格は42,800円。実はパソコンのメモリ、ここ2年ほどで2倍近くに高騰しているらしい。原因はアベノミクスで為替相場が円安になったことと、iPhoneやノートパソコンの需要とのこと。
http://chimolog.co/2017/07/bto-ram-ssd-price-rise.html
円安になれば輸出企業が主な日本企業の業績は上がるので株価も上がり良いのだが、逆に輸入品の価格が高くなってしまうというデメリットがある。メモリは海外で製造されているので円安の影響をもろに食らった感じだ。あと円安になるとメーカーが設定するカメラの希望小売価格も上がるという話もネットでよく聞く。真偽の程はともかくCanon 5D mark4の価格が10万円ほど高いのは円安のためという話を幾度も目にした。
去年(2017年)の8月か9月頃に購入した8GBの2枚。確か21,000円くらいだったのだが、今現在は25,000円まで高騰している。
しかし背に腹は代えられない。ここが高値のピークかもしれないが思い切って42,800円出して16GB×2枚を購入することにした。今回Yahoo!ショッピングで売り切れていたので、楽天市場の方で購入した。楽天ブックスで最安値になっていたレビューボロボロの信長の野望・大志を購入したり、桜旅行で楽天トラベルを使っていたりしたので、あれやこれやの合わせ技でポイントが10倍つき、実質38,000円。
試しに同じ商品をヨドバシドットコムで検索してみたら、2016年12月1日が販売開始日で、定価が19,700円、販売終了時の価格が31,190円(税込)だった。今現在は2倍の価格となっている。
見なかったことにしてブラウザをそっと閉じる。
注文したら早速翌日に到着。メモリを取り外し、新しいメモリを取り付ける。システムをシャットダウンし、電源コードを抜き、背面のメモリ格納庫の蓋を開ける。前回はスプーンの柄の部分を使ってボタンを押して銀色の蓋を開けたが、今回は爪が少し伸びていたので指で押した。前回より簡単にパカッと開いた。
メモリをデュアルチャンネルにして使用するには、1番目と3番目のソケットにメモリを差し込む必要がある。1番目と2番目のソケットでは駄目。4枚差しなら、同じ容量とメーカーのメモリを1番目と3番目、2番目と4番目にそれぞれ差し込む。後はパソコンの方が自動的に認識してくれる。
パソコンの電源を入れると、無事ついた。メモリがひとつ壊れていると、たとえパソコン本体が壊れていなくても、画面が真っ暗なままでパソコンが立ち上がらない。
システム情報で確認したら、ちゃんと32GBになっている。
早速PhotoshopやDPPなどを立ち上げてみたが速い速い。これが8GBと32GBの違いか。パソコンのメモリは8GBで十分という話をよく聞くが、それはネットブラウザくらいの使用ならそれで十分だろうが、Photoshopなどを使う写真や動画編集、あるいはお絵かきで使う場合は、やはりメモリはたくさん積んでいた方が良さそうだ。
16GBを後2枚積みたいところだが、さすがにメモリに8万は出せないなと今回はスルー。2年前なら4万円で64GBメモリに出来たのだから、なんとも歯痒い。持ってる株が高騰したら買ってもいいが、最近株価も上がったり下がったりの繰り返しでハッキリしないし(2018年4月27日現在)。
一番よく使うDPPも立ち上げてみたが、Canon 5DsRで撮影した容量の大きなデータも全データ読み込み、1枚表示と等倍表示が速くなった気がする。
試しにJPEG一括変換を実行してみたが、この時点で使用済みメモリは10GB。余裕がある感じ。JPEG変換の処理も速くなったが、正確に秒数を比較していないので分からない。ちなみに以前使っていたWindows機は5DsRで撮影した写真のJPEG変換に1枚約35秒かかっていたが、iMacでの同じカメラ・異なる画像でJPEG変換の時間を計ってみたところ、1枚約15秒だった。
CPU負荷率の方は60%前後と、メモリ交換前と恐らく変わらない。例の%CPUの項目に表示されるbatch workerは500%を超えている。これが何を意味するかは分かりづらいが、メモリ交換前と後ではあまり変わっていないように見受けられる。
Photoshopも立ち上げもファイル読み込みも速い。
メモリの故障と言えば、どうも僕は後から購入したメモリとパソコンとの相性が悪くて、Windows機でも同じようにメモリが原因でパソコンがおかしなエラーを起こして立ち上がらなくなった事が度々ある。そのときは故障かなとOSを再インストールした。元からのメモリを外して後から購入したメモリだけでデュアルにして使用したのだが、Windows機の方は今現在もやや不安定。テレビと化して使わなくなったから良いのだけれど。負荷のかかりすぎるアプリケーションを使うとエラーを起こしてブルースクリーンで落ち、OS自体が壊れてしまうのだろうか。原因がいまいち分からない。
とりあえず速くなったし当分はこれで行けそうだ。問題は再びメモリが壊れないかという点。今回購入した製品は自然故障は永年保証となっているので、気安くはある。iMacの方もAppleCareに加入していて3年以内の故障は無償修理だから、それまでガッツリ使い込むことにしようと思う。