日銀が為替介入を匂わせ1ドル114円の円安、日経平均株価は16,000円台を回復

週末に為替が1ドル110円台に突入し、株価も15,000円割れとなった翌営業日、為替は114円台まで回復し、日経平均株価も一日で1,000円超上げる展開となった。日経平均株価は終値で16,000円台を回復。

何とも為替にやられた感がある日経平均株価、余りにも弱すぎる。続々と発表される企業業績も今期は余り芳しくなく、日経平均がこれだけ上がると、予想PERもあがるだろうから、まだ予断を許さない状態だ。ひょっとしたら今現在の日経平均株価16,000円あたりが、日本経済の実力を率直に反映している価格なのかもしれない。

しかしついこないだまで為替は1ドル120円台ではなかったか。確か黒田日銀総裁がマイナス金利政策導入を発表して一時121円台までいった覚えがあるが、120円台がずいぶんと遠くに見える。この一週間で10円以上の値幅で動いたことになり、FXをやっている人の中には、3億円の資産のあった若い投資家が、4億損をしたという告白もツイッターで駆け巡った。

為替に敏感に動くと、投機筋が株価を下げてきたとも見て取れる。為替介入を臭わせた日銀の対応で、一時的には持ち直してきている感じだ。

今現在の為替は1ドル124円44銭。円安にぶれてはいるものの、これだけ大きく騰がった後はリバウンドも予想されるだろう。手綱を引き締めていきたい。

暴落していた銀行株が揃って大幅高。下げていた他の大型銘柄も大幅高となっている。金曜週末には落ちるナイフを掴むなとまで言われていたが、結果的に落ちたナイフを血が滲む思いで掴んだ短期の投資家が大きなリバを取れたことになった。

気づけばブロッコリーは300円を割っていた。果たして買いかどうか。以前は200円台から一気に1,500円台まで上がった記憶があるが、あのときとは環境が異なる。デジコか何かで不良在庫を大量に抱えて低迷していた時期が長かったので、社長は慎重な経営方針のはずだが、果たして株価は今後どう動くか。掴んでみたい思いもある。