PhotoshopCC 2015.5のJPEG変換保存「書き出し形式」のファイルサイズが元に戻ったかもしれない

前バージョンで「書き出し形式」で保存するとファイルサイズ187kbだったのが、新バージョンで同じコマンドを実行すると、458kbになった。
前バージョンで「書き出し形式」で保存するとファイルサイズ187kbだったのが、新バージョンで同じコマンドを実行すると、458kbになった。

Photoshopのバージョンが2015.5と新しくなって色々と新機能が備わった。歪みツールは自動的に顔を認識し、街のプリクラのように簡単に顔の輪郭を修正できるようになった。こちらの方はグラフィックアクセラレータ機能をオンに出来ないと使えない仕様になっている。パソコンが積んでいるグラフィックカードに寄っては、チェックボタンにチェックできない表示になる。

もう一つ変更になったのは、JPEGファイルの保存の画質だ。以前のバージョンでは新しい圧縮技術が導入され、ファイルサイズが従来よりも約半分のサイズで保存できるようになったが、どうやら元に戻ったらしい。以前の「書き出し形式」で保存した長辺900ピクセルの写真はファイルサイズが187kbだったが、新バージョンで同じ書き出し形式で保存した写真のファイルサイズは、458kbになった。

というのも、ファイルサイズは従来より小さくなったのでウェブ閲覧用にはちょうど良かったが、白の階調が崩れたりするという代償があり、完璧に近い画質を求めるユーザーにとっては、従来のJPEG保存の方が良かった。

Photoshop CC 2015の新しいJPEGファイル保存方式のメリットとデメリット

とはいうものの、これからはPCよりもスマートフォンで写真を閲覧する機会が圧倒的に増えるだろうし、現に3年くらい前と比べて、スマホでのウェブ閲覧は全体の60%にまで飛躍的に上昇している。ウェブ用に写真を保存するなら、多少の画質の劣化には目を瞑って、ファイルサイズが従来の1/2から1/3に節約できるJPEGファイル保存機能は重宝していた。

というわけでこれからは、ウェブ掲載用の写真は、画質のスライダーを70%から80%に調整してJPEG保存することになりそうだ。

筆者のブログに掲載している写真サイズ(長辺700ピクセル~1020ピクセル)だと、被写体にも寄るが、300KBから500KBを越えるファイルサイズになる。1枚だけなら問題ないが、数枚掲載するとなると、それだけで訪問者には表示を待たせてしまい負担になりかねないし、サーバーの負荷の問題もあるので、ファイルサイズは画質が目に見えて劣化していないように見える範囲で小さい方が良い。

スマホの小さな画面で見ると、以前記事にした白の階調の崩れも判別できない程度なので、ウェブ閲覧用には画質を少し低く抑えることも考慮に入れてみよう。