ライブステージでライブステージっぽく撮るにはどうすればいいか – サイリュームを使った撮影

サイリュームを使ったライブステージ風撮影のコツは?
サイリュームを使ったライブステージ風撮影のコツは?

大阪日本橋にあるコスベース3でアイドルキャラの併せを撮影してきた。ライブステージ風に撮る事になり、LEDライトが上に着いている黒のカーテンが背景のステージと、銀色のサイバースペースどちらが良いかということになり、黒のカーテンの方は横が途切れるからという事で、銀のスペースで撮る事になった。

何度か撮ったことがあるのだけれど、撮影経験を積むとより本格的なライブ風の写真が撮りたくなるもので、それなら本物のライブハウスを借りて撮れば良いのかも知れないが、高いだろうし写真映えするライブハウスを探すのも大変そうだ。一昔前に足繁く通っていたので幾つか候補が思い浮かぶが、地下アイドルの主催から聞いた話だと、やはりレンタル料が高い。

ある物でなんとかするのもカメラマンの力量という事で、単焦点レンズで暈かし、ピンショットを撮っていく。この日は撮影を取り仕切る総監督の女性が来ていたので、前方でサイリュームのライトを束で持って貰って撮影することになった。ちなみに撮影が終わってからその女性を囲んで皆で写メを撮ったのだが、皆から寮母さんと呼ばれていた。そのような風格の漂う写真の中の女性だった。

サイリュームを明るく写すなら明るいカメラの設定で撮らなければならない。すなわちF値を小さくして、ISO感度を上げ、微力ながらシャッタースピードを緩める必要もある。しかしそのような明るい設定にしてスタジオ内が明るくなれば、サイリュームの明るさも相対的に小さくなりサイリューム感が出ないというジレンマが生じる。ライブ会場を想像して貰えれば分かるが、サイリュームの光の海が波打っている客席は真っ暗だ。暗闇の中だからこそサイリュームの光が目立つ。

カメラの設定はF1.4・シャッタースピード1/250秒・ISO感度100。要はシャッタースピードを速め、ISO感度を最低値にしてスタジオの明るさをカメラの設定でなるべく暗めにしてサイリュームを目立たせたいが、メインのアイドルを際立たせたいので思いっきり暈かしたいからF1.4。天井の電気は消してもF1.4とストロボ光で背景は明るくならざるを得なかった。暗く撮ろうと思えば、メインライトであるソフトボックスのストロボをオフにしなければならないが、そうなると顔も暗くなる。

顔は明るく綺麗に撮って欲しいと言われた覚えがあるが、なにぶん今年の初めのことなので覚えていない(今年もあと残り2ヶ月を切った)。しかしそういう要望があろうとなかろうと、十中八九は顔を明るく白く綺麗に撮って欲しいと言われる。

サイリュームを暈かすことでメインのコスプレイヤーが際立つ。
サイリュームを暈かすことでメインのコスプレイヤーが際立つ。

他の暈けているメンバーにも光を当てたいところだが、持ってきたライティング機材はすべて使っていて手持ちがない。今から振り返ればスタジオの定常光ソフトボックスで後ろのメンバーを当てれば良かったかも知れないが、全体が明るくなってしまうし、他のメンバーを暗くした方がメインのメンバーが際立って良いのではないか。いっそ思いっきり明るくして撮れば良かったかも知れないが、そうなるとせっかく持ってきて貰ったサイリュームはどうなるという話になる。

今更ではあるが背後にストロボを2灯置いて壁に向かって光らせれば良かったかも知れない。こういう時には過去の撮影の記憶が役に立つのだが、さすがに4年前の撮影のことは記憶にないし毎回ここで撮っているわけでもないから、こういう時のためにこのブログに備忘録として書き記しておくべきだった。