iMacでカテリーナにOSアップグレード後に「adobe acrobat proを開くとコンピュータが破損します。ゴミ箱に入れる必要があります。」と表示された時の対処法

MacOSをカテリーナにアップグレードしたら、ポップアップが表示されるようになったときの対策法。

MacOSをカテリーナ(Catalina)にアップグレードした。ついでにハードディスクの撮影データも整理して、少しでもパソコンが早く起動するために、その都度再起動やディスクユーティリティからFirst Aidを繰り返し実行していたのだが、先日再起動後に次のようなウィンドウが表示された。

カテリーナにアップグレードするとadobe CS6のソフトが一切使えなくなるので、その関係の誤作動で表示されているのかとも考えた。しかしながらカテリーナにアップグレードして何度かFirst Aidや再起動を繰り返し実行したときは、このような表示は見られなかった。

何度目かのFirst Aidを実行したとき、急にネットの繋がりが悪くなった。Appleのサイトにはやすやすと繫がるが他のサイトには繫がらない。

First Aidを実行する直前にTimeMachineを実行しようとして、インターネットの項目が表示されるだけで先に進まないのでキャンセルした。

また前日から、システム環境設定からの省エネルギー設定で、「Power Napを有効にする」にチェックを入れていた。

変えたことと言えばこれくらいで、他は以前と変わらない。あとadobe readerで思い当たることと言えばは科学技術庁の科学技術週間サイトにある「一家に1枚」から何枚かポスターをダウンロード表示させたくらいだ。

対策方法一連の流れと解決策

先に解決法から簡潔に書き記しておく。

1.adobe acrobat proのプログラムファイルの情報を見ると、「マルウェア対策を無効化」のチェックボックスが追加されていた。アプリが新OSカテリーナからマルウェアに認定されたのか、アプリがマルウェアに感染していて旧OSでは検知されなかったのか分からないが、おそらくこのチェックボックスをオフにするとポップアップは表示されなくなるのではないか。

2.しかしオフにしてウイルスが悪さをするというリスクもある。そこでゴミ箱にadobe acrobat proをフォルダ毎削除してパソコンを再起動すると、ポップアップは表示されなくなった。

3.しかし認証解除などをせずにゴミ箱に直接移動してアンインストールするのは如何なものか。ということで、ゴミ箱からプログラムファイルを元に戻し、アンインストーラーを使うことにしたが、OSカテリーナではCS6はアンインストーラーも起動できない。また公式サイトに載っていた方法でアンインストールしてみたが一部のCS6のアプリが削除されただけで、上手く行かなかった。

4.そこでadobe公式サイトに掲載されていた方法で手動でアンインストールすることにした。これでポップアップは出なくなったが、ファイル検索やフォルダ移動などで若干手間がかかる。

5.結論としては、CS6を使用しているならOSカテリーナへのアップグレードはしない方が良い。ハードディスクを二つにパーティション分けして、異なるバージョンのOSをインストールする方法はあるらしいが、まだ試していない。

それでは以下に詳しい経緯を書き記していく。

「〜を開くとコンピュータが破損します。ゴミ箱に入れる必要があります。」はマルウェア?

「adobe acrobat proを開くとコンピュータが破損します。ゴミ箱に入れる必要があります。」でGoogle検索してみると、Appleの助け合い広場のようなコミュニティ掲示板に、ウイルスソフトに感染されているみたいなのでウイルス削除してそれでもダメなら初期化するしかない、というリンク付きの投稿を見つけた。

”maftask”を開くとコンピューターが破壊します。ゴミ箱に入れる必要があります。(apple公式コミュニティ)

maftaskというファイルがマルウェアと何らかの関係があるらしい。しかしながらどうもその対処方法に確信が持てなかったし、その投稿をした人本人もあまり良く分からないマルウェア対策ソフトをインストールするとマルウェアに感染する恐れもあると若干危険視していたので、再度検索してみることにしたら、ヤフー知恵袋で、カテリーナにOSをアップグレード後、同類の症状に悩まされているという投稿を見つけた。

mac os catalina10.15にアップデートをし・・・(Yahoo!知恵袋)

またAppleのコミュニティ掲示板でも同様の症状が問題視されていた。

helpermcp.app”を開くとコンピュータが破損します。 ゴミ箱に入れる必要があります。(apple公式コミュニティ)

マルウェアだとすれば、それほど広まっているのだろうか。Macは使用率が少ないのでウイルスがあまり出回っていないと聞いたことはあるが最近はAppleのパソコンのシェアも増えてきているから、ウイルスが出回っているのだろうか。ランサムウェアが確認されたという報告が上がっていた記憶がある。

ただ共通しているのは、OSをカテリーナにアップグレードした直後からこの表示が出るとのことなので、マルウェアの可能性は低いように思われる。OSのバグだろうか。それともウイルス定義が強化されて、誤認でマルウェアと判断されたためにこのような表示が出るのだろうか。

を開くとコンピュータが破損します。 ゴミ箱に入れる必要があります。」で検索するとMacOSの同様のマルウェアについて詳しく解説しているブログが出てきたが、マルウェアを削除するソフトのインストールを促すアイコンが出てきたので、見送った。

色々検索に引っかかったサイトを確認してみると、「“helpermcp”を開くとコンピュータが破損します。 ゴミ箱に入れる必要があります。」がよく目に付く。adobe acrobat proでは出てこないので希有なケースなのだろうか。

結局該当のファイルを検索して削除すると症状は出なくなったみたいだ。

https://discussions.apple.com/thread/250713986(apple公式コミュニティ)

ゴミ箱に入れる」を実行しても実行されないという報告もあるので、やはりOSのバグなのか?それとも知らないうちにマルウェアに感染していたのか。

「マルウェア対策を無効化」のチェックボックスが追加されていた

Adobe acrobat proでファイル検索するとアイコンが出てきたが、禁止マークが上に付いている。これはカテリーナにOSをアップグレードしたことで、このアプリケーションは使えなくなったという印しだ。他のCS6のプログラムアイコンにも同じマークが付いている。

ちなみに右クリックから情報を表示させてみると、「マルウェア対策を無効化」というチェック項目が付け加えられていた。

アイコンに禁止マークが表示されている他のCS6のアプリの情報を見ると、「マルウェア対策を無効化」のチェックボックスは表示されていない。これはやはりAdobe acrobat proのみみたいなので、このプログラムファイルを削除すると問題は解決しそうだ。

果たしてポップアップウィンドウのボタンを押して削除しても問題ないだろうか。それともアンインストーラーか、Windowsとは異なり、アプリをゴミ箱に入れるだけでアプリケーションが削除できるMacの特性に従い、adobe acrobat proを直接ゴミ箱に入れた方が良いだろうか。

この手のポップアップウィンドウ表示でユーザーに何かを促すマルウェアは、ウイルス削除ソフトのインストールを促すタイプが多いが、ポップアップウィンドウから実行するとその手のインストールが実行されてしまうのだろうか。それともこれはマルウェアではなく、iMacのシステムが表示する正常なポップアップウィンドウなのだろうか。

見ると変更日は2017年、インストールした時期だろうか。最後に開いた日は2019年5月。最近実行された形跡はない。

新OSカテリーナがadobe acrbat proをマルウェアと判断??

カテリーナにアップグレードしてしばらく経ってから、adobe acrbat proをマルウェアと判断するようになったのが原因だろうか。このポップアップが表示されるという事は、パソコンを立ち上げたら自動的にadobe acrobat proが実行されているという事だろうか。

「adobe acrbat pro マルウェア」で検索すると、龍谷大学のサイトがヒットして、マルウェアに架かりやすいソフトだからアップデートを怠らないようにとある。

特に重要なセキュリティ欠陥・ウイルス情報

カテリーナにOSをアップグレードしてから、何らかのウイルス検知システムがパソコン内を巡回してadobe acrbat proをマルウェアとして検知したという事だろうか。

アプリケーションフォルダから、Adobe acrobat proのフォルダ内にあるファイルの情報を右クリックで確認すると、アンインストーラーは「マルウェア対策を無効化」のチェックボックスがなかった。

カテリーナにアップグレードすると、CS6のアンインストーラーが実行できない

どうせ使わないしアンインストールを実行。ところが、カテリーナにアップグレードしてしまったために、アンインストールが機能しない。これは困った。TimeMachineでバックアップも取ってなかったので、mojaveに簡単にグレードダウンすることもできない。

ウイルス対策を無効化」にチェックを入れればおそらくポップアップウィンドウは表示されそうにない。しかしチェックを入れようとクリックすると、以下のような警告文がポップアップで出てきた。

どちらにしても、カテリーナではadobe acrobat proは実行しようにも実行できないのだから、チェックを入れても問題ないのではないか。試しにadobe acrobat proのアイコンをダブルクリックして実行しようとしたが、他のCS6のアプリと同じく以下のようなポップアップウィンドウが表示されて実行できなかった。

しかしながらマルウェアのこと、またadobe acrobat proだけこのようにポップアプウィンドウで表示される原因が分からない。他にも同じようにマルウェア対策の無効化のチェックボックスが表示されているアプリなりプログラムなりがあるのではないのか。ポップアップ表示されるという事はパソコン起動時に実行されているという事だろうか。

何とかアンインストーラーから削除できないかと検索してみたが、カテリーナにアップグレードしてからだと、非常に面倒なことが判明した。

Creative Cloud Cleaner Tool を使用してアプリまたは CoreSync のエントリを削除する | macOS

とりあえずfinderから辿ってみてUninstall Adobe Creative Cloudを実行してみたが、以下のような注意書きが表示された。どれが必要としているアプリなのか分からない。Adobe Creative Cloudのアプリをすべてアンインストールしてからでないと実行できないという事か。

試しにfinderからadobe acrobat proが格納されているフォルダを削除して、再起動すると例の忌々しいポップアップウィンドウは表示されなくなった。

以前にも似たような症状が何か別のファイルで出たような気がするのだが、検索している内にそのように錯覚するようになったのか。

とりあえず認証解除のことなどもあるだろうから、ゴミ箱から元に戻してしばらく様子を見ることにした。解決策がデベロッパーであるAdobeか、OS元であるappleから正式に出てくるかも知れない。

ゴミ箱から戻すを実行すると即例のポップアップウィンドウが表示された。

Adobe製品を一旦すべて削除することで解決することにした

しかしながらこのポップアップウィンドウが表示されていると、どうもウイルスに感染しているみたいで気分が悪い。ということでAdobe製品をCS6・クラウド版含めて1度すべて削除することにした。CS6の各アプリはどのみちほとんど使っていなかったので、これを機会に削除して代替品を使うことに決めた。

Uninstall adobe creative cloudを実行したが、以下のポップアップが表示される。

creative cloud デスクトップアプリケーションをアンインストールできませんでした。これを必要とするcreative cloudアプリケーションがコンピューターにまだインストールされています。

解決方法がAdobe公式に掲載されていた。

Creative Cloud デスクトップアプリケーションのアンインストール時にエラーが発生する(adobe公式)

出てくるポップアップの文言は若干異なるが、とりあえず以下のURLから手順通りにやってみた。after effectCS6など一部のソフトのアイコンが削除されたみたいだが、IllustratorCS6やindesignCS6は残っている。何度も同じ動作を繰り返したがアンインストールできない。Photoshopは立ち上がるがアンインストールが機能しない。メチャクチャになった。

ということで、以下の公式サイトの手順に従い手動ですべてアンインストールすることにした。

以前のバージョンを全削除

以前のバージョンを含むすべての Adobe アプリケーションを削除し Creative Cloud アプリケーションを再インストールする(Mac OS)(Adobe公式)

ユーザーのライブラリフォルダは非表示なので、「Finderの移動」を使い表示させた。手順のスクショにあるadobeのファイル名の入ったファイルやフォルダはおそらく総て削除できた。一つだけadobe WMCL Chachだけ見つからなかった。

動画や写真、プラグインなど自身で作成もしくはインストールしたAdobe関連の重要なファイルだが、とりあえず事前にハードディスクの容量を整理していたのと、OSをクリーンインストールしてパーティション分けしバージョンの異なるOSを再インストールする予定だったので、重要なファイルはあらかた外付けHDDに移管させていた。adobe関連のファイルが総て消えるが、Lightroomのアルバムだけは別フォルダにあったので手動アンインストール後も残っていた。

再起動しても、例のポップアップは現れなくなった。

これだけややこしい削除をする事になるのなら、カトリーヌにアップグレードするんじゃなかった。CS6が使えなくなるのは知っていたし、初期にはPhotoshopなどで不具合が出るから、しばらく待っていたが、リリースから5ヶ月後にカトリーヌにアップグレードしたものの、今回のようなマルウェア感染疑惑など余計な時間を取られた。

使用できなくなったCS6は、iMacのハードディスクのパーティションを二つに別けて、片方で旧OSを稼働させて使用できないものかと考えているが、やはり慎重を要するだろう。完璧なバックアップを取る必要がある。とりあえずメモリーカードが2個必要みたいだ。