写真の持つ潜在力 同じ場所に撮影に行っても新発見の連続

写真の持つ潜在力に気づく。
写真の持つ潜在力に気づく。

コスプレアミューズメントスタジオのハコスタジアム大阪は恐らく100回以上は訪れているスタジオだが、そろそろ飽きてきたんじゃ無いかと思う反面、行く度に何か新しい発見をして帰ることも多い。もちろん何の発見もせずに帰ってくることもあるが、それは発見したことに気づいていないだけなのかも知れない。

今回はよく撮影しているコスプレイヤーさんの就活用の写真を後半に撮った。就活用と言ってもリクルートスーツを着た写真では無く、ファッション写真に近い。何でも自分の制作した服を就活の書類に提出するんだとか。無償のタダ働きだが、写真を仕事にはしていないし長い付き合いなので、その辺りは構わない。今回はスタジオ代を負担して貰っているし。

後半にその写真を撮ったのだが、なるほどここまで綺麗に撮れるのかと、いつも撮り慣れている場所で、いつものコスプレ写真の撮影とは少し違ったカリカリの写真になるF値で撮ってみて新たな発見をするのだった。

それと同時に、なんだかいつもと違う感じがするなと、全身写真を撮っていて思った。どうも上手く決まらないな、と。焦点距離がおかしいのだろうかと目盛を確認したが、広角ではない。モデルのポーズに問題があるのか、それともカメラマンのカメラの高さに問題があるのか。いつもは上手く行くのだが、今回はどうもバランスが上手く行かない。水平に撮れていないのだろうか。
膝上やウエストアップ、バストアップなどは上手く撮れた。特に煌びやかな紋様が施されたゴシック系の服の上に載せた手にピントを合わせた写真は、きついルージュのネイルだけにピントが合っていて他がボケているというもので、高級ブランドの広告写真のような雰囲気が出せた。

床に寝転がっている写真も欲しいという事で撮ったのだが、なるほどこの床はこんな風にも利用できるのかという発見があった。

後から家に帰って色々と加工してみると、これがまた雰囲気の良い写真に仕上がる。モノクロ、コントラスト、オールドフォト、色々とプリセットを適用してみたら、素晴らしい出来に仕上がった。何気なく撮影した写真にこれ程までの潜在力があったということか。カメラやレンズ、ストロボなどの機材の性能、カメラマンのスキル、モデルの容姿、スタジオの内装。どれかひとつが欠けていたら、潜在力もまた欠けてしまうのだろう。