ストロボが故障?修理に出す前に試しておきたい4つの事

故障かな?と思ったら修理に出したり買い替えたりする前に、色々試してみよう。
故障かな?と思ったら修理に出したり買い替えたりする前に、色々試してみよう。

長く機材を使っていると、故障に見舞われることもある。しかしどのような製品であれ、修理に出す前にまず色々と試してみて、本当に故障なのか、単なる操作ミスなのかを試してみることをお薦めする。

撮影の現場で突然ストロボが光らなくなったことがあった。電波式クリックオンストロボをワイヤレスで光らせていたのだが、誤って土の地面に落としてしまい、トランスミッターの方に急にTv!のマークが出て、スレーブのストロボが光らなくなった。

トランスミッターの設定やストロボの電源をon/offにしたりして、何度か光らせようとしたが、全く反応がない。トランスミッターのLINKの点灯部分が赤かオレンジのままなので、トランスミッターの電池を替えてみたが、これもダメ。仕舞いにはトランスミッターが故障してしまったのだろうかと、買い換えを検討したが、次の簡単な治療法を試してみたら治った。

ストロボの電池の蓋を開けて、電池を押して入れ直して蓋を閉めたら、再び光るようになった。

落とした弾みに電池が接触不良を起こしていたのだろう。もう4年も使っているストロボで、かなり使い込まれており、何度も派手に落としているので、結構ガタが来ているらしかった。以前も電源を入れても反応をしなかったことがあったが、電池を押して再度試してみたら光ったことを忘れていた。

現場でストロボが使えなかったら一大事。その日はもう1台ストロボを持ってきていたので何とか対処できたが、もし予備を持ってきていなかったら撮影に支障を来していたことだろう。

この手の急のトラブルに遭遇した場合は、とりあえず出来ることを試してみて、症状の改善を図るのがベストだ。うっかりミスで故障したと誤判断してしまうと、撮影がストップして、余計な機材を買い直しかねない。

ストロボが光らなくなる原因をリストアップしてみよう。

単純に電池切れ

多灯ストロボで光らせている場合、トランスミッター、もしくはスレーブにしているストロボ数灯の内、いずれかの一つが電池切れになると、シャッターを押しても光らなくなる。電池の切れたストロボを電池交換することで再び光るようになるので、どのストロボが電池切れか液晶画面を見て確認してみよう。

チャンネルが異なる

多灯ストロボで撮影している場合、ストロボのチャンネルが異なると光らなくなる。1chならすべてのストロボとトランスミッターを1chに、2chなら2chに設定する必要がある。

設定をリセットしてみる

ストロボやトランスミッターの設定を、指が当たるなどの何らかの誤作動で変えてしまうと、ストロボが光らなくなる。何処を変えたのか分からなくなったら、電池を抜くなどして設定を一度リセットしてしまうと良いだろう。

電池の蓋を開けて、電池を入れ直す

一度地面に落としたストロボは接触不良を起こしている場合があるので、電池の蓋を開けて一度入れ直してシッカリと蓋を閉じてみよう。撮影後はサービスセンターに修理診断して貰う事を忘れずに。

これらのことを一通り試してみて、まだ光らなかったら、サービスセンターへ修理に出すことをお薦めする。なお付随的な情報として、カメラやレンズを修理に出す場合は、キヤノンユーザーなら、キヤノンフォトサークルに加入すれば、20%割り引いてくれる。