東京テアトルが上方修正

全国に映画館を展開している東京テアトル(9633)が、10月28日に上方修正を発表していた。しかし株価は全く反応せず。

ヤフーファイナンスのニュース一覧でも、マニアックなテクニカル指標でしか語られないテアトル東京だったが、久方ぶりの良いニュース。中古マンションの販売再生とマンションなどのリフォーム事業が思いの外、好調のよう。言われてみれば、中古マンションの再生は、最近テレビのニュースでも度々話題になっている。四半期純利益の増減率は138%。一株あたり四半期純利益は従来予想の2.3倍に膨らんだ。通期業績予想は据え置きとなった。

映画館のイメージが強かったので、不動産事業も手がけていたのが意外。

シネ・リーブル系列の映画館で、関東や北海道で焼き鳥専門店も運営している。株主優待では、映画の無料招待券が半年(2月と10月)に一度送られてくる。1000株で4枚、2000株で8枚、3000株で12枚。ただ、上映している映画が、ヨーロッパ系やミニシアター系、アニメなどが多いので、ハリウッド映画を好まれる方は敬遠しがちかも知れないが、アート系映画が大好きな方には、大変魅力的な株主優待となっている。最近上映された話題作を上げると、スラムドッグ$ミリオネア、エヴァンゲリオン新劇場版、ゴダールの新作3D映画、その他話題のアニメなど。

会員になると火曜日と金曜日は1,000円で映画を見られるので、1単元辺り、年間で実質8000円お得。休日の映画鑑賞は前売りで1500円、当日で1800円なので、8000円以上の価値がある事を考慮に入れると、実質配当利回りは6%とかなり高い。あとは飲食店、リフォーム、提携ホテルの割引など。関西住みには、これらの優待は使い道がないので、焼き鳥専門店が梅田か難波当たりに出来て欲しいところ。

11月10日の終値は、134円。いわゆる低位株だ。予想PER52.96倍、PBR0.75倍、配当利回り0.75%、加えて上述した株主優待。チャートは2年長期で見るとやや下振れ。貸借倍率がやや高いのが気になる。今日11日が四半期決算発表となっている。