バンダイナムコHD、上方修正発表翌日はやはり下げる。3000円の防衛ラインはキープ。

バンダイナムコHDの2017年3月期第2四半期決算は上方修正で良好だったが、この銘柄はコンセンサスに近い程度の上方修正や好決算なら大きく下落するという癖がある。第2四半期決算発表後のこの動きは、これで3年連続だろうか。

朝方は午前11時頃に2905円まで下げ、あっさりと3000円台を割ってしまったが、その後大きく持ち直して、終値は3000円ちょうどとなった。防衛ラインを死守した形だ。トランプショックで日経平均が1000円以上下げ、他のゲーム銘柄は5%から9%と大幅下落の中、前日比-1.64%程度の下げで終わったのは、今までとは異なる強靱さと底堅さを示唆している。妖怪ウォッチの一時的なブームに頼らず、IP資産を活用したスマホゲームで着実に業績を伸ばしていることが評価されてきているのだろうか。

予想PERは16.9倍。まずまずの水準。しかしバンダイナムコHDは保守的な決算で知られているので、3月期末決算発表後の来期業績予想で、保守的な数字を出せばまたPERが跳ね上がり、失望売りで8%近く下落するというサイクルが繰り返されるかも知れない。それでもここ2年は幾度かの暴落を経験したものの、緩やかに値を戻しつつの上昇トレンドを描いている。

このまま何事もなく増益基調が続けば、期末には増配もあるだろう。中堅証券会社による目標株価引き上げも出たことだし、明日はおそらく日本株は上がるので、上昇気流に乗って3200円台を奪還して欲しい。