東京旅行一日目に浅草寺の敷地内を通ったのだが、あまり写真は撮らなかった。曇っていてあまり映えなかったし先を急いでいたからだ。時間の許す限り東京を練り歩きたかった。しかし雨が降り出したので当初の予定を大幅に変えなければならず、東京スカイツリー周辺や秋葉原、東京駅、東京タワーなどを梯子していった。
二日目はこの旅行の主目的であるコスプレ撮影だったので晴れてはいたものの東京観光をする時間的余裕はなかった。夕暮れ時にココスでハンバーグを食べてから北千住駅で解散して、1度ホテルに戻ってから時間を持て余していたので近くの浅草寺のライトアップを撮影することにした。
外国人観光客への要望に応えて23時までライトアップすることになったそうだ。そういえば大阪でも大阪メトロ御堂筋線が、外国人観光客の需要に応えて深夜の時間帯まで電車を運行させるという社会実験を行うと先日発表してニュースになっていた。資源の乏しい日本ではあるがが観光資源は潜在的に豊富であったようで、外国人観光客もここ数年で急激に増え、インバウンド効果などという言葉も持て囃されるようになった。京都では外国人観光客が増えすぎて観光公害(オーバーツーリズム)という言葉も取り沙汰されるようになったが、国が率先して主導している以上、この流れはおそらく変わることはないだろう。
ということでライトアップされた浅草寺は目に溢れんばかりで陽気な美しさであったが、写真に収めると更にその美しさに磨きがかかったように輝きだした。今回の記事では浅草寺のライトアップを撮るときのスポットや各作例の焦点距離、カメラの設定、利便性の良いレンズなどを紹介していきたい。(全文:2,300字)