ダーク系のスタジオでスモークを焚いて撮る予定だったのだが、スタジオの予約が取れなかったということでお隣のホワイト系のスタジオで撮ることになった。
ブルジョワの部屋みたいなイメージの明るいスタジオだったので、今日はスモークは使わないだろうなと思っていたら、デンッとスモークの機材が置かれている。
さて、白系のスタジオでどのようにしてスモークを使えば効果的な絵が撮れるか。衣装は白系でも合うイメージなので、普通に明るく撮るのなら問題ない。しかし一通り明るく撮ってから、暗めの写真も欲しいということで、かなりの難題となった。
どう暗く撮ろうとしても背景の白い壁は、白の壁であることが推察されるような色味で撮れる。スタジオの広さの関係から背景と距離は取れないし、カポックで遮ってみたが無理だった。スモークを焚いたりカラーフィルターで背景に色をつけたりもしてみて、ようやくそれっぽくなったが、背景を黒くして撮るのはどうしてもストロボ光が邪魔をして無理だった。しかしコスプレイヤーからはこれが良いと言って貰えた。
さて、明るい撮影に戻して、スモークを焚く。どうせなら竹田城の雲海みたいにして撮ってみようと、背景が広い窓で逆光だったこともあったので、外からの光も利用してみた。色温度はお好みで。
なかなか幻想的な絵になった。あとはコスプレイヤー側が好むかどうかの問題となるだろう。カメラマン側からの提案とコスプレイヤー側の要望が必ずしも一致するとは限らないところが、コスプレ撮影の難しいところだ。