哲学の道とは何だろう。銀閣寺へと続く入り口あたりから、南へ長々と下り禅林寺(永観堂)までへと続く道だ。
春は桜の息吹に覆われ、5月は新緑に覆われる。秋には紅葉、冬は雪が積もれば雪化粧が見られる。禅林寺まで出てもう少し下れば、秋は紅葉が美しい南禅寺や、桜の名所で有名な蹴上インクラインに辿り着く。
「善の研究」で著名な京都大学教授で哲学者の西田幾多郎がよく散策した道であることから、哲学の道と呼ばれるようになった。
哲学の道を歩いたからといって、頭が良くなるご利益があるわけでも、哲学者になれるわけでも、思索をするわけでもないが、ただ桜の咲き誇る道は美しい。京都はどうしてこうも美しい場所が多いのだろう。
途中で猫が住み着いている家なども見かけた。
桜の咲き方の勢いが、何というか凄い。豪勢に咲き誇っているものもあれば、遠くの方に1本だけ明るいピンク色の桜の木があるのも見えたりする。侘び寂びの心が育まれるかのような光景だ。