自分への誕生日プレゼントとして、Canonの5DsRを購入した。初めての被写体はいつも仲良くしている女の子。率先して撮りたい子のポートレートが撮れて、これも自分への誕生日プレゼントとなった。
この日は7月8日、天気はあいにくの雨模様だった。7月は雨が降りやすい。誕生日だから良く覚えている。七夕の日が晴れた例しがない。織姫と彦星の年に1回の逢い引きを見ることはなかなか叶わない。
場所は平城宮跡。世界遺産に登録されている。辺りはだだっ広くて、入り口に大きな門があるが、それ以外は草木に覆われている。見渡しても緑が広がるばかり。所々に遺跡であろう溝跡や、柱跡が見受けられる。
撮影を始めてしばらくしてから、雨が本格的に降り出した。止む気配がなかったが、雨撮影は慣れているので、そのまま続行。ストロボも駆使して撮っていったものの、初出しのカメラは、マニュアルフォーカスでピントを合わせるのが難しい。ピントの緩い写真をいつもよりも多く撮ってしまった。カメラ側の設定を調整する必要がある様だ。
しかしピントが決まると物凄い描写をする。まるで目の前に実際にいるかの様な感覚が漂う写真が撮れる。
カメラバッグは雨でびしょびしょ。木の陰で二人で雨宿りした。雨が止んでから、今度は小道に立って貰って撮影した。水溜まりが鏡になり、彼女が写り込んでいる。なかなか面白い絵だ。
曇り空が逆光気味なのか、ピントが迷った。いつもと違い、外してしまう。やはり慣れないカメラを扱うのは難しい。マニュアルフォーカスでもピントの山を勘でさぐって何とかジャストピントを決めるスキルを身につけたいものだ。
この日の彼女の服装は、どことなくアフリカを連想させる色使いだった。周りの草木もサバンナと言えば、それっぽく見える。彼女自身は、ポケモンの世界観で撮って欲しかったらしい。
せっかくなので、地面に生えている苔らしきものも試しに撮ってみた。もはや説明は要らないだろう。
世界遺産という場所なのに、しかも5060万画素の高解像度一眼レフデジカメを持ってきていたのに、それっぽい風景は全く撮らなかった。つまるところ僕は、景色よりも、女の子が撮りたいのだ。というわけで、りるちゃん、お誕生日おめでとう!