どのサービスを介して撮影データの受け渡しを希望するのか、Twitterでコスプレイヤーの方達にアンケートを採らせて頂いた。ご協力頂いた皆様ありがとうございます。結果は以下の通りとなりました。
レイヤーの方に質問です。
カメラマンから撮影データのダウンロードURLが記されたメッセージを受け取る際に、
最も便利なのは次の内のどれですか?
理由などもございましたら、リプでお答えください。#拡散希望 #アンケート #コスプレ #撮影— ユージ☆ (@yuji_etoile) 2016年12月9日
Twitterのメッセージが半数を占める結果となった。次点はLINE、コスプレイヤーズアーカイブと続く。その他はおそらく30DAYSだろうか。
どの方法がコスプレイヤーとカメラマン双方にとって効率的で楽か、逐一見ていきたい。
一括送信が可能なコスプレイヤーズアーカイブのメッセージ機能
コスプレイヤーズアーカイブはコスプレに特化したSNSだ。コスプレイヤーとして登録するには顔写真登録が必須となるが、カメラマンやコスプレ写真閲覧を目的としたユーザーとして登録するなら、顔写真の登録は必要ない。
コスプレイヤーズアーカイブにはメッセージ機能がある。この機能を使えば、IDを入力するだけでメッセージを送信する相手を追加する事が出来る。大型撮影などで複数人にデータのURLを送信したいときに非常に便利な機能だ。
またメッセージ転送機能もあるので、大型併せの主宰にデータURLを載せたメッセージを送り、併せの各メンバーに送信して貰うという事も簡単にできる。
問題点は、ここ最近、コスプレイヤーズアーカイブを利用しているコスプレイヤーが減ってきている事だ。Twitterの興隆でカイブをやっていないコスプレイヤーや、カイブにアクセスしていないレイヤーが増えてきたと言われている。
実際に僕がよく撮っているレイヤーさんも何人かはカイブに登録していなかったり退会してしまった人もいた。つまりカイブのメッセージ機能を使うにしても、メッセージの送信先である当の本人がカイブに存在していないので、選択肢から外れる事になる。
カイブ離れの原因としては、Twitterの他にもスター制度(お気に入り)によるコスプレ写真の順位づけやレベル制度などを嫌うレイヤーもいるので、敬遠されている向きもある。
そこでTwitterでのデータ受け渡しが主流となってきたというわけだ。
Twitterにもグループメッセージ機能がある
コスプレイヤーの間ではコスプレイヤーズアーカイブが廃れてきたと言われているが、一方でTwitterの利用頻度は大幅に上昇している。統計を取ったわけではないので精確には分からないが、アンケート結果で、データの受け渡し方法にTwitterを希望するコスプレイヤーが半数を占めている事から見ても分かるように、レイヤーにとってTwitterは今やなくてはならない機能となっている。
コスプレイヤーをフォローしていれば分かるが、Twitterでは頻繁にコスプレ写真が上がっている。本人のコスプレ写真だけでなく、彼女たちのフォロワーのコスプレ写真もリツイートで表示され、更にはフォロワーのフォロワーの写真もリツイートされていく。つまり本人がコスプレ写真を上げれば、フォロワーがリツイートし、更にそのフォロワーがリツイートしていくといったように、横の繋がりで自身のコスプレ写真の閲覧数が無限大に広がっていくのが、Twitterの特徴であり、コスプレイヤーズアーカイブにはない独自のメリットだ。この機能の優れたところは、本人とは全く面識のないユーザーにも写真をリツイートして貰えて、写真の閲覧数がうなぎ登りに上昇する可能性があるという点だ。
コスプレイヤーズアーカイブも最近Twitterに似た機能を取り入れて再起を図っているが、1度離れたユーザーを引き戻す難しさを実感せざるを得ない。かつてあれだけ攻勢を誇っていたミクシィが、SNSの要である「あしあと機能」を制限してしまったのをきっかけにユーザーに飽きられ、なし崩し的にユーザー離れを引き起こし、それ以降はSNSの分野では鳴かず飛ばずで低迷している事例から見ても分かるとおり(全くジャンルの異なるソーシャルゲームで業績の方は大復活を遂げたが)、1度廃れてしまったと認識されたSNSにユーザーを引き戻すのは至難の業だ。
Twitterにもメッセージ機能は備わっている。カイブのメッセージ機能と同じく、複数のユーザーを選択して、一括で同じメッセージを送信する事が出来る。@yuji_etoileを例に取ると、@以後のIDを入力すると送信先メンバーを追加できる。
ただし、Twitterの場合は、追加できるメンバーが限られる場合がある。鍵を掛けているアカウントは相互フォローしていないとメッセージ送信先のメンバーに追加できないし、フォロワー以外のメッセージを受け付けない設定をしているIDにも、相互フォローしていないとメッセージを送れない。その点が不便なところだ。
また、メッセージ一括送信先に選ばれたメンバーはグループ化される。そのグループ内のメンバーなら誰でも、新規にメンバーを追加する事が出来るというLINEのグループトークに似た機能を併せ持っている。
ただし1つ注意しておかなければならない点がある。LINEのグループトーク同様、新たに追加されたメンバーは、追加前のメッセージが見れない。新規に加えたメンバーがデータをダウンロードできるようにする為には、データURLをもう一度送信する必要がある。元からいるメンバーはメッセージが表示されている状態なので、新規に追加したメンバーもメッセージが見れていると誤認して仕舞いがちになるので注意が必要だ。
LINEは送信方法などで、やや手間がかかる
今や日本人になくてはならない連絡手段がLINEだ。LINEはスマホアプリだが、PC版も用意されている。
通常コスプレ写真のデータ受け渡しはzip形式の圧縮フォルダで行われる。ギガファイルに圧縮フォルダをアップロードして、メールでURLを取得し、相手にURLの記載されたメッセージを送るという手順を取る。
LINEの場合、受け取った側はURLをPCで閲覧できるメールに再送信しなければならない。なぜなら、スマホからギガファイルのデータURLをクリックしても、ダウンロードがいっこうに進まないので、おそらくスマホでzipフォルダのダウンロードは無理だ。
スマホでデータをダウンロードしているレイヤーさんに聞いたら、ギガファイルに圧縮フォルダを展開して画像表示できる機能があるので、一枚一枚手動でダウンロードしていると聞いてビックリした。多い日では800枚くらいあるのに?!
僕自身もつい最近まで、LINEにデータURLを送信しても、PCのメールにそのメッセージを転送しないと行けないから手間がかかって大変なんじゃないかと思っていた。スマホでLINEのメッセージをコピペするのはかなり手間がかかる。かといってメッセージの転送先にPCメールは選べない。
そこでLINEアプリのPC版をインストールする。PC版のLINEソフトを立ち上げて、そこからダウンロードする手順を取る。
かつてはPC版で既読にしたLINEのトーク履歴がアプリ版では表示されない、またその逆も然り、という仕様だったように思う。そのせいでPC版のLINEを使うのは控えていた。
今現在はPC・スマホどちらのアプリでトークを既読にしても、きちんとトーク履歴は残る仕様になっている。
ただ、LINEは個人的にはあまり使いたくない。たびたび個人情報流出や個人情報保護に関して問題になっているし、最近世間を騒がせたキュレーションメディアの著作権侵害行為やモラルの問題に関しても、LINE株式会社が運営しているNAVERまとめサイトがその範疇に入っている。特に写真を趣味にしている者にとって、キュレーションメディアやまとめサイトの著作権侵害行為は、そう易々と見過ごせるものではない。
また上述したキュレーションメディアの問題に対するLINE株式会社の上級執行役員達のインタビューやTwitterの発言内容が、読んでいてあまりにも不愉快だったり、キュレーションメディアにおける著作権問題について丸め込もうとするような論調を展開しているのが気持ち悪かったりと、何かと気分が悪い。こういうことを平気で口にする経営陣がいるサービスはどんなに便利でスタンプ機能に人気があっても使いたくないなというのが本音だ。とはいうもののLINEの利便性は否定できないので、LINEとソックリな機能をドコモ辺りがリリースしてくれないかなと密かに望んでいる。
データ受け渡し方法はTwitterが最も便利!LINEはカメラマンのグループ追加の尻込みが難点
カメラマンとしては、データの受け渡しはTwitterが一番楽だ。かつてはカイブが最も楽なデータURL送信手段だったが、レイヤーが登録していない事が多くなったので、Twitterにその座を譲り渡してしまった。
LINEはPCにソフトをインストールして、ソフトを立ち上げる手続きが面倒というのがある。また、コスプレ界隈におけるLINEのグループトーク機能は、コスプレイヤー同士がメンバー集めや撮影イメージについて語り合う女子だけの閉鎖的な場所というイメージが強く、カメラマンは撮影後でないとメンバーに入れて貰えないか、撮影が終わってもメンバーに入れて貰えない事が多い。結果的に大型併せの主宰も一番手間がかからないであろうLINEでのデータの受け渡しは後手に回っている感じだ。
というわけでTwitterがコスプレイヤーが希望する最も便利なメッセージ送信手段と判明した。今現在Twitterは赤字問題が取り沙汰され倒産するんじゃないかと言われているが、何とか粘って欲しい所だ。