AFでピントが合わない原因は以下に挙げられる。
- 白一色、黒一色など、コントラストが弱い。
- 撮影場所が暗い。
- 開放F値で撮っている。
開放F値で撮っていてピントが合わない場合は、絞りを絞れば良い。問題は上の2点だろう。
AFのピント性能は、カメラ本体の性能に直結する。つまり高いカメラならAFも合いやすいというわけだ。
しかし高いカメラでも、コントラストの低い被写体にAFのピントは合わせづらいし、暗い場所でのAFは合わない。先日WTCで冬の夕暮れ時の暗いホールで撮影してきたが、プロ機の1DXでもAFのピントが合わなかった。
そこで上記のような悪条件下で、ピントが合う写真を撮る方法を紹介していく。
顔にスマホやLEDライトで明かりを当てる
どのカメラでも使える方法が、被写体をスマホやLEDライトで光を当てるやり方だ。当てる場所は被写体の顔、特に目が良い。
問題点は光が眩しすぎると、被写体の目を痛めてしまう点だ。表情が渋くなってしまうので、この点は注意しておきたい。
光を当てるのは、手の空いているレイヤーでも良いし、被写体となっているモデル自身にやって貰っても良い。
光を当てて、AFでピントが合ったら、LEDライトの電源を切り、離れて貰う。あとはバシャバシャと撮っていく。
この場合、一度AFでピントが合ったら、いちいちピントを合わせ直すのは面倒なので、親指AFに設定しておくと良い。シャッターボタンを押してもAFが再作動しないので、モデルの顔の位置が前後しなければ、モデルにピントが合ったまま、様々な構図で効率よく写真を撮り続けることが出来る。
露出シミュレーション機能を利用する
ミドルクラス以上の高いカメラには、露出シミュレーション機能がついている。露出シミュレーション機能をオンにしておくと、ライブビューモードで撮影するときに、液晶に映る画像が、ISO感度やストロボに応じて、明るく表示される。
レンズをAFからMFに切り替え、液晶画面でピントを合わせたい位置を拡大表示させて、マニュアルフォーカスでピントを合わせる。確実にガチピンが撮れるが、ファインダーを覗きながら撮るという本来のカメラの楽しみ方は削がれてしまう。