以前Twitterでデータの受け渡しについて、カメラマンとして活動している人のツイートが大きな反響を呼んだ。
その人が言うには、撮影後1週間以内でのデータ受け渡しは無理というものだった。ややキツい調子の内容は賛否両論を読んで1万リツイートされていた。パソコンでRAW現像をしてからのデータお渡しは時間がかかるというものだった。
コスプレ撮影のカメラマン募集の要件の一つに、「1週間以内にデータ受け渡しが出来る」という項目をよく見かけるが、件のツイートを境に、期間が1週間が2週間や3週間、1ヶ月になった募集要項を見かけるようになった。以前は2週間や3週間なんて中途半端な数字は見かけなかったように思う。おそらく件のツイートが影響しているのだろう。
僕自身は撮影したデータはなるべく翌日の夜までには渡すようにしている。枚数が少なく、早めに撮影を切り上げた日には当日渡す事も出来る。春の桜ロケ15日連続で撮影に赴いた日でもそのスタンスは変わらなかった。
というのも一度データの受け渡しに躓いてしまうと、後から後からデータが溜まってしまい、現像作業だけでなく、JPEG変換やアップロードなどの諸々の作業の積み重ねで、大変な事になってしまうからだ。
しかしよくよく考えてみれば、土日休日にコスプレ撮影をして、家に帰ってから翌日の会社勤めの為に、撮影で疲れた体を休め、平日は平日で仕事から帰ったら仕事疲れて家で休息を取ったり気分転換にテレビを見たりしていると、なかなか現像に時間を費やす時間もない事が想像できる。四六時中趣味に時間を費やすわけにもいかない。
そう考えると、週休二日で平日5日はがむしゃらに働いているサラリーマンなどの一般の勤め人にとって、1週間以内のデータお渡しは酷かも知れない。
かといって3週間や1ヶ月という期間は長すぎるようにも思える。コスプレイヤー側からしてみれば、その日撮って貰った写真はすぐにでも見たいものだ。
データには鮮度がある。それは撮られる側のコスプレイヤー側も、撮る側のカメラマン側も同じ事だ。レイヤーはイベントやスタジオ撮影でテンションが高い内にデータを見たい。カメラマン側も撮影のテンションのままRAW現像した方が楽しい。
僕自身もコスプレ撮影を始めた頃は、RAWモードで撮っていて、データを渡すのに3,4日から一週間はかかる事もあった。しかしここ数年は翌日に渡せるようになった。
さて、実際にコスプレイヤーの皆さんが希望するデータの受け渡し期間はどれくらいだろうか。Twitterでアンケートを採った結果が以下になる。
【アンケート】【#RT希望】
レイヤーさんに質問です。希望する写真データの受け渡し期間は何日ですか? 本音で結構です。参考記事https://t.co/Pxy1BG8cFxhttps://t.co/vkLfjAd0Ry
— ユージ☆etoile studio (@etoile_studio) 2016年10月14日
最も多いのが一週間や二週間以内で、次に翌日のお渡し。当日や一ヶ月の期間は少なかった。やはり一ヶ月は時間がかかりすぎているように思えるし、当日お渡しはJPEG撮って出しへの抵抗感、もしくはカメラマンへの配慮があるのだろうか。レイヤーとカメラマン双方の落としどころとしては、1週間でのお渡しが現実的なようである。
1000枚超の写真でもRAW現像を1時間以内に終わらせるテクニックについてもnotoの記事で紹介しているので、ご興味のある方はご購読頂ければと思う。