慌ただしく撮影していると、ミスを犯しがちだ。撮影場所やモデルと相対した時の緊張感、その日の天候や視界が効かない夜間撮影など、カメラマンの注意力を散漫にさせる要素はいくらでもある。今回は撮影にありがちなケアレスミスを列挙してみようと思う。
ISO感度を高くしすぎたままだった
暗い場所でISO感度を1600に上げて、明るい場所に移動した際にISO感度の設定をそのままにすることはよくある。何か明るく撮れてるなと思ってまずはシャッタースピードを上げたりするのだが、原因はISO感度が高すぎだと、家に帰ってデータを見てから気づくのだ。
本来ならノイズレスに撮れる環境でノイジーな写真になってしまうので、ISO感度の下げ忘れを避けたいところだ。
手ブレしないシャッタースピードに設定し忘れていた
手ブレしないシャッタースピードの再設定は、レンズを変えると良くありがち。50mmから85mmのレンズに変えた時、1/100秒や1/125秒でいつもの感覚で撮影していると、手ブレした写真になってしまう。僅かなシャッタースピードの誤差が手ブレ写真に繋がるので注意しよう。通常85mmの焦点距離なら、1/160秒以上のシャッタースピードが手ブレしないセオリーだ。
レンズフードをきちんと装着していなくて写真に写り込んでいた
慌ただしい旅先での撮影では、レンズフードをきちんと装着せずに撮影していたということもある。結果として黒いレンズフードが写真の隅に写り込んでいて、1枚1枚コピーツールで修正しなければならなかった。ほんのちょっとレンズフードが嵌まっていなかっただけで写真に余計な物が写り込んでしまうので気をつけたいところだ。
リモートスイッチのボタンをスライドしたままオンに固定していた
スローシャッターでの撮影で、リモートスイッチのボタンをスライドさせてオンにしたままになっているのに気づかないこともよくある。
シャッタースピードをスローにしてリモートスイッチのボタンを押した際に気づかずにスライドさせてしまい、ロックオンのまま。いつまで経ってもカメラが撮影を終えないし、カメラの電源をオフにしても、書き込み中の表示が現れ、電源をオンに戻してみると、ライブビューは真っ暗で、どのボタンを押してもカメラが反応しない。
一瞬カメラが壊れたのではないかと焦るが、リモートスイッチのボタンが気づかないうちにスライドされていてオンのままの状態だったのが原因だった。暗闇の中で指だけで操作していると、ついうっかりやってしまいがちなミスだ。
不注意によるほんのちょっとしたミスで、写真のクオリティが悪くなったり、撮影がまごついたりするので気をつけよう。