最近は女の子が男の子のキャラクターのコスプレをする男装ばかり撮っていたような記憶があるのだけれど、久しぶりに女の子キャラを撮影させて頂いた。しかもそのうちの一人はわざわざ東京からお越しの女性レイヤーさん。ここ数日他の撮影でストレスが溜まっていたが、今回は自分の撮りたいように撮れるので、久しぶりに撮影を楽しんできた。
撮影したのは、アイドルマスターのピンクダイヤモンド765の衣装。そういえばコスプレ撮影を始めた頃に一度撮ったことがあるなと思い出した。そしてあの時と同じように真っ先に向かったスタジオ内のブースが、アイドル撮影のためにあると言っても過言ではないキラキラゾーン。
元々綺麗に撮るのが難しい場所、難所と言われているらしいが(色んな人から綺麗に撮るのが難しいと聞いた)、ステージが半径1メートル半ほどの狭い空間で通路の途上にもあるので、ライティング機材を組み立てると今度は綺麗に撮れはするけれど、撮る行為自体が機材が写り込まないように配慮しなければならず難しくなる。また何度も撮っている場所なのだけれど、カメラの設定に迷う場所だ。ノイズが出ても良いからISO感度を上げて全体的に明るく撮るか、レンズ開放もしくは開放付近で撮るか。
ソフトボックスとアンブレラを両側に置くと、機材が写り込まないように、既にポーズを取っているコスプレイヤー二人を狭く配置せざるを得ない。そして二人なので、両方にピントが合っていないといけない。どちらか片方が中途半端に暈けてしまっては写真として決まらない。
Canon EF24-70mmF4L Ⅱ USMを装着している時はF値を7.1迄思い切り上げて二人をクッキリと撮る。CanonEF24mmF1.4L Ⅱ USM装着時は,広角で暈けにくいだろうからF5.6まで下げる。ISOは640なのでノイズも気にならない。
そしてOtusの出番だ。コントラストが強くてシャープな写りをする中判カメラを彷彿とさせる写りで煌びやかな衣装を撮ってみたい。今回撮影させて頂いたねこさんは、衣装を自作したと聞いたので、ぜひそれに見合った写真を撮らなければ!とついつい意気込んでしまう。
一通り撮り終えて次どう撮ろうか迷っていたら、二人でライブ風に撮ってもらおうかという話が聞こえてきて、「え?」と内心焦った。
ここ結構狭いけどライブ風になんて撮れるかな。でもそういう要望が出たのならそういう風に撮らなきゃカメラマンの矜恃に関わる。狭いし機材写り込むしで難易度が高かったけれど、あれこれ試行錯誤して何とか片方を暈かすことでライブっぽいシーンも無事撮ることが出来た。
昔カメラを購入した頃はライブ写真ばかり撮っていたが、その頃のことをふと思い出したりもした。しかし自由気ままに撮るのは楽しくて良い。何より疲れない。今度はライブハウスのようなスタジオで大型合わせでストロボや照明を駆使して撮影したいものだと思った。ひなぎさん、ねこさん、一日おつきあいいただきありがとう!