東映太秦映画村 – まほろば探訪 第7回

新撰組屯所も再現されている東映太秦映画村。
新撰組屯所も再現されている東映太秦映画村。

京都の太秦にある東映太秦映画村の魅力はなんと言っても、テレビドラマや映画で見る侍と同じ髷姿の役者を、直にこの目で見れることだろう。大手門をくぐればそこは異次元空間。袴姿に二本差しの威風堂々とした出で立ちの武士やお忍びの姫君がオープンセットを歩き回っている。

刀と刀をかち合わせる寸劇が辻で突然始まることもあるし、チンドン屋がアニメの楽曲を演奏しながら辺りを巡っていたりもする。ドラマ水戸黄門で実際に使用された籠に乗れるサービスもある。エッサ、ホイサ、エッサ、ホイサとのかけ声の元、確か300円で辺りを一周してくれる。日本人なら知らない人はいない暴れん坊将軍のテーマ曲や、銭形平次の音楽がここかしこに流れている。時代劇好きなら一度は訪れてみたい場所だ。

東門の入り口ではプリキュアショー、小さい子供向けの忍者修行体験サービス、昭和の歌姫美空ひばり館など、アトラクションも色々と充実している。

館内の江戸時代の通りのオープンセットは、実際に映画やドラマで使用された物だそうだ。滑車がついていて動かせるとも聞いた。浪人姿の役者さんが大勢の観光客を引き連れて、オープンセットの解説に余念がない。

週末にはコスプレイベントも開催されているので、武士や姫の格好をした映画村の役者の他にも、アニメやゲームの格好をしたコスプレイヤー達がわんさか集まる。初めて訪れたのは3年前の七月の暑い盛りだった。

緑がとても心地よい。
緑がとても心地よい。

誰でも知っているマンガだと、一般客にも受けが良い。好きなキャラクターのコスプレイヤーに声をかければ、きっと快く撮影に応じてくれることだろう。

コスプレイベントで雨の中撮影。
コスプレイベントで雨の中撮影。