etoile studio

5DsR+200mm望遠レンズ+EXTENDER EF2×IIIで満月を撮影

今年のクリスマスは満月が見れる!ということで、寒い中、満月を撮ってきた。今年は暖冬と言われてるが、本当に寒かった。重ね着していたのだけれど、むき出しの手がかじかんだ。

さて、5DsRを購入したらどうしてもやりたかったのが、花火撮影と月撮影。うちのレンズのラインナップは一番長い焦点距離が200mmなので、1DXで撮って等倍で見ても、今ひとつ大きさが足りない・・・。サンニッパや400mm以上の望遠レンズがあれば良いのだが、さすがにおいそれとは手が出せない値段なので、Lレンズにして10万円を切る200mmの望遠単焦点に、キャッシュバックの時に購入したEXTENDER EF2×IIIを付けた5060万画素を誇る5DsRで撮影すれば、等倍で見た時にまるで天体望遠鏡で見ているかの様な大きな月を見ることが出来るだろうとの期待を胸に膨らませて、寒い中機材を担いで野外へ。

月の撮影に必須なのは三脚とレリーズ。三脚は風が吹いても倒れない頑丈な物を用意した。レリーズはキヤノンの純正品。カメラのサイドにあるラバー部分を開けて、端子にレリーズを繋ぐ。200mmの望遠レンズに、焦点距離が2倍になるエクステンダーを付けて、400mmにする。三脚を立てて、カメラ本体を取り付け、カメラをM(マニュアル)モードにして、準備万端。

手持ち撮影では月は撮れない。正確に言うと、撮れないことはないが、綺麗には撮れない。

その理由は後ほど詳しく述べるとして、まず結果から。

2015年12月25日クリスマスの日の満月

2015年12月25日クリスマスの日の満月

さっそくどの様にして撮影したのか、ひとつひとつ順を追って見ていこう。

月を撮影する手順

カメラを三脚にセットしてまずやったことはピント合わせ。レンズをAFからMFに変えて、ファインダーを覗きながら手動でピントを合わせる。

ファインダーの月は、いつもよりも大きく見えた。とりあえずピントリングを回して肉眼で月の模様がハッキリと見えたら、カメラ本体をライブビューモードに切り替え。背面の液晶に映る月を拡大して、月の模様がクッキリと見えるまでピントを調整。

200mmにエクステンダーを付けているせいか、模様がほんの僅かぼやけて見える。液晶の性能かも知れない。

ライブビューで露出が分かるので、月が真っ白に映っている場合は、クレーターの模様が見えるまで、シャッタースピードを速くするなり、絞りを絞るなりして露出を抑える。

200mmF2.8のレンズにエクステンダーをつけると、開放F値がF5.6になるのだが、まだまだクッキリ撮りたいので、回折現象が発生し始めると言われているF11まで絞って、段階的に撮影していく。

絞りを絞れば絞るほど、露出は暗くなっていくので、暗くなりすぎかなと思ったら、シャッタースピードを緩めて遅くしてやる。

そして出てきた結果が、シャッタースピード1/40秒、絞りF11、ISO100。

ISOは上げてしまうとノイズが出てしまうし、ノイズ処理で、葉脈の様に繊細な線を描く月の模様が潰れてしまいそうなので、ISOは100固定で。

撮影者とカメラ双方が原因のブレ防止を心がける

望遠での月撮影は、ちょっとした手ブレやカメラ内部の振動が命取り。案外ブレる。まず望遠レンズがブレやすい。望遠レンズを取り付けてファインダーを覗いてみれば分かるかと思うが、実際にフレーム内の景色が上下左右に揺れていることに気づかれることだろう。

立った状態で手持ちで撮影すると、確実にブレる。カメラの設定を見て貰えれば分かるとおり、F11まで絞ると、適正露出を得るのに必要なシャッタースピードは1/40秒。手ブレしない目安である1/焦点距離×2に従うなら、1/400秒のシャッタースピードは必要だ。

このレンズの経験則から言うと、1/320秒よりも遅くなると、壁に背をもたせかけでもしない限り、ブレた写真が多くなる。1/40秒では確実にぶれる。しかも寒い野外の中での撮影でじっと動かずに姿勢を正していると、かなり体力を消耗してしまう。

ゆえに三脚が必須となってくる。三脚を使うことで、手ブレする問題を解消できる。

カメラ内のブレも天敵。シャッターを押した際に起こるミラーの振動が、ブレの原因になる。ライブビューモードにすることで、ミラーアップ状態になるので、ミラーによる振動を抑えることが出来る。

更にシャッターを押した時も、指で押した振動がカメラに伝わり、ブレた写真になってしまう。レリーズが必要なのはこの為だ。

月撮影のまとめ

後日談

先日本屋でカメラ雑誌を立ち読みしていたら、「ここが間違っているカメラの使い方」といった特集で、ISO感度について触れられていた。いわゆる低感度撮影の弊害という内容で、ISO100だとハイライトの階調性再現が最高ではないらしく、200くらいに上げて撮るといいそうだ。

普通に考えたら、常用ISOの一番低い値で撮れば、ノイズも少ないし、DPPで露光量を上げたときもノイズがそんなに出なさそうだが、まだまだこのあたりはよく分からない。雑誌で提案されていたように一度ISO100と400で撮った写真の明るさを変えたときの違いを実験して、ISO感度設定に関する実感を得ようと思う。

あと、回折現象はF11から起こるので、F9くらいに絞りを押さえておけば良かったかなと思った。